カテゴリー別アーカイブ: 絵画・掛軸

東京都八王子市にて着物、芹沢銈介の卓布、マキ・ヨウイチの油彩画など。

東京都八王子市にて着物、人間国宝 芹沢銈介の卓布、マキ・ヨウイチの油彩画などをお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。いずれも東京都八王子市への出張買取でした。一件目はリサイクル業者様のご紹介で、刀剣の買取。刀、脇差、短刀、槍などをお売りいただきました。ご家族が大切にされていた刀剣、大切に次へと橋渡しさせていただきます。二件目はお荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。お着物や絵画などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、訪問着や紬など着物や反物、人間国宝 芹沢銈介の型絵染いろは文卓布、マキ・ヨウイチの油彩画「裏街のカフェ」、リトグラフなど。たくさんのお品をお売りいただきました。芹沢銈介は静岡市生まれで、静岡市名誉市民。文化功労者。重要無形文化財「型絵染」の保持者(人間国宝)であります。20世紀日本の代表的な工芸家として内外から高く評価されており、民芸運動の主要な参加者でもありました。オリジナリティあふれる作品群を生み出したほか、本の装丁など商業デザインも手がけました。東北地方、ことに仙台の街や鳴子温泉を愛したことでも知られてます。お売りいただいた卓布は高島屋150周年の際に販売された作品で、およそ40年前の作品となります。所々にシミが出てしまっておりましたが、当社で買い取りを強化している作家作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買い取りさせていただきました。マキ・ヨウイチは佐伯祐三や荻須高徳の系譜を継ぐフランス仕込み本格的洋画家。お売りいただいた油彩画は、荻須高徳の作品を彷彿とさせる素晴らしい作品であります。サイズは八号、保管状態良好。こちらもお客様にご満足いただける査定額で買い取りすることが出来ました。お売りいただいたお品々、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。
帰りに「煮干鰮らーめん 圓」さんで食事をしました。こちらは八王子駅にほど近い住宅街の中にひっそり佇むお店で、食べログランキング東京1位を獲得したこともある鰮の煮干しラーメンの名店。わたしは薄口煮干鰮ネギらーめんをいただきました。卵をたくさん使用した自家製麺に、煮干し醤油の優しいスープがよく絡んでとても美味しかったです。次回は濃口の煮干鰮らーめんを食べたいと思います。

芹沢銈介(せりざわけいすけ)1895~1984年
1895年 静岡市の呉服卸商の次男として生まれる
1916年 東京高等工業学校を卒業する
1924年 ろうけつ染めを始める
1928年 御大礼記念国産振興博覧会にて沖縄の紅型に出会い影響を受ける
1929年 国画会、国画奨学賞受賞
1931年 民藝運動の同人雑誌『工芸』の装丁を担当する
1935年 東京都の浦田に工房を構える
1939年 沖縄で紅型の技法を学ぶ
1955年 有限会社芹沢染紙研究所を設立
1956年 「型絵染」で重要無形文化財保持者認定
1976年 パリの国立グラン・パレ美術館で「芹沢銈介展」を開催
1977年 サントリー美術館でパリ帰国展「芹沢銈介展」を開催
1981年 静岡市立芹沢銈介美術館開館
1983年 フランス文化功労章授与
1984年 死去。88歳

マキ・ヨウイチ1951~2011年
1951年 大分県別府市生まれ。
1979年 初渡仏。(この年以降毎年渡仏)
1999年 サロン.ナショナル.デ.ボザール初出品、フランス.メリット勲章メダイユ.ダルジャン受章。
2000年 サロン.ナショナル.デ.ボザール、外国人作家佳作。ノルマディー地方にて個展開催。
2003年 語圏国際ビエンナーレ、グランプリ受賞。
2005年 サロン.アンテルナショナル.デ.クレアトゥール.デュ.シエクル、メダイユ.ドール受章。
2006年 ル.サロン.ド.カンシー、メダイユ.ドール受章。第二回フランス、イタリア国際トリエンナーレ、一等賞。サロン.アンテルナショナル.デ.クレアトゥール.ドュジュール.ドゥイ、一等賞。
2007年 サロン.アンテルナショナル.デ.クレアトゥール.デュ.シエクル、一等賞。グラン.コンクール.アンテルナショナル2007年展、メダイユ.ド.ヴェルメーユ受章。
2008年 第六回リヨン.ビエンナーレ、プリ.ド.プレシティ —ジュ受賞。サロン.デ.ザルティスト.デュ.サンキエーム春のサロン、パリ市章。サロン.ナショナル.デ.ボザール絵画部門、メダイユ.ダルジャン受章。
2009年 サロン.ナショナル.デ.ボザール2009年展特別賞。
2010年 サロン.ナショナル.デ.ボザール、サロン名誉賞。
2011年 永眠。

東京都西東京市にて向山僚一、沢悟春夫の油彩画など。

東京都西東京市にて向山僚一、沢悟春夫の油彩画などをお売りいただきました。

お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。絵画などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、向山僚一の油彩画「名栗の家」、「諏訪湖」、沢悟春夫の油彩画「丹後半系」、アクセサリーなど。向山僚一は一枚の絵にも取り扱われる人気画家であり、六角堂でも買取を強化しております。サイズ小さく絵画に多少のシミなどございましたが、全て買い取らせていただきました。お客様の大切にされていたお品々、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、有難うございました。

向山僚一(むかいやまりょういち)1928年~
1928年 長野県高遠町に生まれる
1954年 白日展初入選
1963年 大潮展初入選新聞社賞 特選(’64)
1965年 日展初入選
1974年 現代洋画精鋭選抜展銅賞
1976年 個展(新宿伊勢丹 以後毎年)
1988年 一枚の繪銀座美術館第4回個展
1991年 精鋭百人記念展受賞
1992年 高遠美術館作品収蔵
1993年 紺綬褒章受賞
2001年 紺綬褒章受賞
現在 無所属

群馬県伊勢崎市にて着物、反物、埼玉県本庄市にて池田修三の木版画。

群馬県伊勢崎市にて着物、反物、埼玉県本庄市にて池田修三の木版画をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は群馬県伊勢崎市へお着物や反物の出張買取。ウールやシミ汚れのあるものもございましたが、全て買い取らせていただきました。ご家族の思い出のお着物、大切に次へと橋渡しさせていただきます。二件目はリサイクル業者様のご紹介で、絵画のご処分でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、池田修三の木版画「しおん(1974)」、「五月(1983)」など。池田修三は秋田県にかほ市象潟町出身の画家。主テーマはこども達の情景で、晩年は風景画も手がけました。国内の版画展で入賞した他、海外の版画展にも数多く出展し好評を得ました。企業のカレンダー・テレフォンカード・単行本の装丁にも作品が使用されている人気画家でございます。お売りいただいた作品は、池田修三氏のこども達の情景を描かれた代表的な作品「しおん(1974)」、「五月(1983)」。所々にシミなどございますが、強化買取り中の作家作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買い取りさせていただきました。お母様が大切にされていた作品とのこと、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日はお忙しい中、六角堂をお呼びいただき有難うございました。
お昼に群馬県伊勢崎市にある「上州手打麺匠 そば蔵」さんで食事をしました。うどんにミニ天丼のセットをいただきましたが、さすがは人気店いずれも美味しかったです。また寄らせていただきます。

池田修三(いけだしゅうぞう)1922~2004年
1922年 秋田県にかほ市象潟町に生まれる
1945年 旧東京高等師範学校(現筑波大)芸能科を卒業
1946年 秋田県、由利高校にて高校美術科教諭になる
1952年 秋田県、聖霊学園に勤務
1955年 退職して上京し、木版画に専念する
1957年 日本版画協会展で受賞し、会員となる
1959年 現代日本版画コンクール展、東京部門で入賞
1977年 日本版画協会を退会
1983年 池田修三木版画展を酒田で開催
1989年 象潟町功労者として表彰される
2004年 11月10日、逝去

埼玉県熊谷市にて瀧下和之の桃太郎図、深谷市にて和家具、中国家具。

 

埼玉県熊谷市にて瀧下和之の桃太郎図、深谷市にて和家具、中国家具をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は埼玉県深谷市へお荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。家具や骨董品などをご処分されたいとご連絡いただき、出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、欅材のサイドボード、中国家具のチェスト、陶器、お着物など。たくさんのお品をお売りいただきました。陶器は花器や置物など。着物は多少シミ汚れなどございましたが、全て買い取らせていただきました。お忙しい中、お呼びいただき有難うございました。二件目は不動産業者様のご紹介で、熊谷市へ絵画の出張買取でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、瀧下和之の桃太郎図「桜の木の下で」、「鬼ヶ島で水遊び」の二点。瀧下和之は昭和~現在に至るまで活躍している気鋭の若手日本画家。日本人なら老若男女だれもが知っている昔話などをテーマに、本編の話とズレた鬼目線で、生活感ある場面をリズミカルでユーモラスに描く作風が特徴です。お売りいただいた桃太郎図シリーズは瀧下作品の中でも特に人気のあるシリーズです。パネルに破損等ございましたが、作品の状態は問題なくお客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。お喜びいただけて良かったです。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。
本日はお昼休憩で、深谷市にある「かつ太郎 深谷店」さんでランチをしました。かつ太郎さんはわたしの好きなばんどう太郎さんのグループ店舗のようです。本日は、とんかつランチセットにしました。キャベツ、ご飯、汁物、香の物はおかわり自由で、ご飯は白米か二十一穀米を選ぶことが出来ます。おかわり自由ですとついつい食べ過ぎてしまうわたしですが、二件の出張買取ですので本日は我慢。次は仕事がオフの時にでも行きたいと思います。

瀧下和之(たきしたかずゆき)
1975年 熊本県中央町に生まれる
1991年 熊本県立第二高校 美術科に入学
1995年 東京藝術大学美術学部デザイン科入学
1999年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
2001年 東京藝術大学大学院(描画装飾デザイン専攻、中島千波研究室)修了
2008年 第4回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展 入選
2009年 「桃太郎図」画集刊行(求龍堂刊)
2011年 画集「瀧下和之作品集 JAPON:ism」刊行(求龍堂刊)
2015年 画集「瀧下和之作品集 桃太郎図Ⅱ」刊行(求龍堂刊)

東京都渋谷区代々木にて奥村土牛、木村圭吾のリトグラフ、茶の木人形など。

東京都渋谷区代々木にて奥村土牛、木村圭吾のリトグラフ、茶の木人形などをお売りいただきました。

本日は一件の見積もり、一件の出張買取させていただきました。一件目は新宿区四谷三栄町へ、お着物や煎茶道具の見積もり。作家物のお着物や煎茶道具を一式見積りさせていただき、ご処分が決まり次第お呼びいただくこととなりました。またお呼びいただける日を楽しみにお待ちしております。二件目は渋谷区代々木へ、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、奥村土牛のリトグラフ「春の富士」、木村圭吾のリトグラフ「富嶽赤映」、日本画、掛け軸、こけし、茶の木人形など。たくさんのお品をお売りいただきました。静岡県ご出身のお客様で、富士山を描かれた日本画や掛け軸が多くございました。奥村土牛、木村圭吾の作品はリトグラフでしたが、当社で買い取りを強化している人気作家作品ですのでお客様のご満足いただける査定額で買い取りさせていただきました。こけしの他にお売りいただきました「茶の木人形」とは、江戸時代後期、茶師上林清泉(1801~70年)により宇治の地で創始された茶摘み姿の女性の根付人形のことをいいます。宇治の地で作られたため、宇治人形とも呼びます。茶の木は、しっかりと根を下ろす強い生命力があり、新芽も次々と出てくる事から無病息災や子宝にも恵まれ、人の縁もしっかり結ぶ縁起物として、皇室や大名家にも愛されました。茶の木は太いものではなく、堅い木ですが、それを滑らかに削って美しい彩色をするということで価値がございます。お売りいただいた茶の木人形は江戸後期頃の作で、底部に焼印がございます。彩色も残っており、良い状態のお人形でしたので、こちらもお客様にご満足いただける査定額で買取することができました。本日はお忙しい中、六角堂をご指名くださり誠に有難うございました。
本日の昼食は、四谷三栄町にある「徒歩徒歩亭」さんへ行きました。雲吞が有名なお店ですので、迷わず雲吞麺を注文しました。肉厚の雲吞にしっかりとした濃厚スープ、とても美味しかったです。

奥村土牛(おくむらどぎゅう)1889~1990年
1889年 東京の京橋に生まれる。本名は義三。
1905年 梶田半古の門に入り、塾頭の小林古径に師事。
1907年 東京勧業博覧会に「敦盛」を出品し入選。
1911年 約5年間、逓信省貯金局統計課に勤務してポスターなどを描く。
1920年 あらためて小林古径の画室で指導を受ける。
1923年 中央美術社第5回展で「家」が中央美術賞受賞。
1927年 第14回院展に「胡瓜畑」を出品し初入選。
1929年 第16回院展に「蓮池」を出品、日本美術院院友に推挙される。
1932年 日本美術院同人に推挙される。
1935年 帝国美術学校(現在の武蔵野美術大学)日本画科教授に就任。
1936年 第1回帝展で「鴨」が推奨第1位。
1947年 帝国芸術院会員となる。
1959年 日本美術院理事となる。
1962年 文化勲章受章。文化功労者に顕彰される。
1978年 日本美術院理事長に就任。
1990年 死去。享年101歳。

木村圭吾(きむらけいご)1944年~
1944年 京都府生まれ。
1974年 シェル美術賞展佳作受賞。
1987年 滋賀県立近代美術館で個展。(以後多数個展)
1991年 静岡県駿河平に画室を構える。
1993年 両洋の眼展出品。(以降毎年)
1996年 倉吉博物館菅楯彦大賞展市民賞。
1999年 増上寺天井絵奉納。NHK大河ドラマ「元禄繚乱」装画担当。
2001年 法楽寺障壁画完成。
2003年 静岡県「クレマチスの丘」に木村圭吾さくら美術館開館。(2008年閉館)
2006年 カンヌ市・静岡市姉妹都市15周年記念特別展。
2009年 木村圭吾アートホール完成。
2016年 名古屋・京都にて画業50周年記念展。
2018年 平野美術館創立30周年記念展。

群馬県邑楽町にて小暮真望 、倉島重友、谷内六郎、いわさきちひろの版画。

群馬県邑楽郡邑楽町にて小暮真望 、倉島重友、谷内六郎、いわさきちひろの版画をお売りいただきました。

一年ほど前より絵画を整理しようかご相談をいただいており、本日出張買取させていただくこととなりました。お売りいただいたお品は、小暮真望のシルクスクリーン「春華 北アルプス五竜岳」、「谷川岳」、「田代池の四季(夏)」、倉島重友のリトグラフ「萌ゆる春」、いわさきちひろのリトグラフ「神戸原の山羊」、谷内六郎のリトグラフ「ふるさとの詩 おいしい宿題」、木版画「みなと・かもめ」、関口コオのリトグラフなど。たくさんの絵画をお売りいただきました。数点シミやヤケのある作品がございましたが、一点一点丁寧に査定し、全て買い取らせていただきました。大切にされていた絵画を泣く泣くのご処分、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂をご指名いただき、有難うございました。
画像は邑楽町にある多々良沼。冬には白鳥が飛来することで有名な沼です。もうじき桜が咲くと賑やかになるようです。帰りに「かつ太郎 邑楽店」さんで食事をしました。とんかつに二十一穀米、とても美味しかったです。

小暮真望(こぐれしんぼう)1948年~
1948年 群馬県館林市に生まれる。
1966年 館林高校卒業。
1972年 明治大学大学院工学部修了。㈱本田技術研究所に入社。
1982年 ㈱本田技術研究所を退社。「セリグラフ美術研究所」を設立。

倉島重友(くらしましげとも)1944年~
1944 長野県に生まれる。
1971 東京芸術大学大学院修了。再興第56回院展で初入選したのち平山郁夫に師事。
1974 高松塚古墳壁画模写に参加。
1982 東京セントラル美術館日本画大賞展大賞。
2001 院展日本美術院賞。
2004 院展同人になる。

谷内六郎(たにうちろくろう)1921年~1981年
1921 東京・恵比寿で9人兄弟の6男として生まれる。
1933 旭尋常小学校卒業。世田谷・上馬に転居。
1935 駒沢尋常高等小学校卒 『キング』『少年倶楽部』などに度々入選する。
1937 『市電文化ニュース』に3コマ漫画「コドモノページ」「回覧板風景」などを掲載。
1944 防空凧などの取り扱い解説の漫画絵や、兵器類の図案描きを担当。
1946 『民報』紙に4コマ漫画「真実一郎君」を連載。
1947 『働く婦人』に漫画「ハタラク里子ちゃん」連載。
1948 『働く婦人』に漫画「ひよちゃん日記」を連載。
1955 第1回文藝春秋漫画賞を受賞、『谷内六郎画集』を刊行。
1956 『週刊新潮』創刊と同時に表紙絵を担当。
1965 東京池袋・西武百貨店で『週刊新潮』500号記念展覧会を開催。
1981 死去。享年59歳。

いわさきちひろ1918年~1974年
1918年に福井県で生まれる。14歳で岡田三郎助にデッサンや油絵の基礎を学びました。美術学校への進学は諦め、洋裁学校に入学し、同時に小田周洋に師事し書を学びます。1939年に婿養子を迎え満州大連に渡りますが、翌年には死別して帰国。再び絵を学ぶために中谷泰に師事します。長野で終戦を迎えますが、共産党への入党を機に上京し丸山俊に師事してデッサンの研鑽を積みました。1950年松本善明と再婚し一子を得て、画家として多くの作品を手掛けます。1960年の油彩作品『子ども』を最後に水彩画に絞り、絵本作家として邁進しました。1974年肝臓がんにより55歳で永眠。1977年に自宅兼アトリエ跡にいわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館 東京)を開館。2001年には安曇野ちひろ美術館が開館しました。

東京都目黒区南にて八島正明、堀田高の油彩画、反物など。

東京都目黒区南にて八島正明、堀田高の油彩画、反物などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お引越し先が狭くなるので絵画や反物などをご処分されたいとご連絡いただき、出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は八島正明の油彩画「夏の日」三点、「水筒と花梨」、堀田高の油彩画「白いテーブル」、「白い塔」、大島紬や結城紬の反物数点。八島正明は広島で原爆の熱線によって刻まれた石段の影を見たことや、幼くして妹を亡くした経験などにより、「影」への関心を高め制作に取り組んできました。作品はキャンバスに白い油絵具で地塗りを施し、その上に黒い油絵具を重ねたものが土台となっております。木綿針で画面を引っ掻き、白くしたい部分を削ると、独自のモノクロームの静寂な世界が出現します。「夏の日」の兄妹は幼くして失った妹を思い描いた作品なのかもしれません。手をつなぎ歩く姿がとても良いです。堀田高は一枚の絵の人気画家。印象派の巨匠・ルノワールが晩年を過ごした町であるカーニュで創作活動をしました。ルノワールが住んでいた近くにアトリエを構え、周辺の風景や花を中心に作品を発表。2009年に帰国し「空間が広くて遠望が良いカーニュの景色に似ている」という理由から真鶴町へ移りました。90年にニース・リビエラ絵画・彫刻アカデミー主催の「秀作美術展」でグランプリを受賞しました。お売りいただいた作品は南仏カーニュの風景画。堀田高らしい素晴らしい作品であります。いずれもタトウ箱があり、作品状態も良好。お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。お引越しで泣く泣くのご処分とのこと、大切に次へと橋渡しさせていただきます。お忙しい中、六角堂をご指名くださり有難うございました。

八島正明(やしままさあき)1936年~
1936年 三重県いなべ市に生まれる。
1939年 名古屋市に転居する。
1944年 郷里へ疎開する。
1959年 三重大学学芸学部卒業。
1961年 第21回美術文化展に初入選。*以後出品を重ねる。65年会員、2001年退会。
1965年 第25回美術文化展で美術文化賞受賞。
1966年 個展(納屋橋画廊, 名古屋)。
1967年 第11回シェル美術賞展で佳作賞受賞。*70年第14回展、74年第18回展で同賞受賞。
1969年 第4回ジャパン・アート・フェスティバル(パリ)。
1974年 第9回ジャパン・アート・フェスティバル(モントリオール)。第18回安井賞展で安井賞受賞。
1977年 第8回国際青年美術家展。第13回現代日本美術展。
1978年 第12回日本国際美術展。
1979年 第1回明日への具象展。*82年第4回展まで出品。
1980年 現代日本のマニエリスム展。
1985年 第1回具象絵画ビエンナーレ。*89年第3回展も出品。
1987年 個展(西武アート・フォーラム)。
1996年 大阪国際トリエンナーレ。第3回小磯良平大賞展(神戸市立小磯記念美術館)で佳作賞受賞。
2005年 個展(伊勢現代美術館)。
2008年 「版」の誘惑展(名古屋市美術館)。
2009年 幻想と抽象展(岡崎市美術館)。
2010年 針生一郎が選んだ愛知60年代の現代美術展(堀美術館)。

堀田高(ほったたかし)1934年~
1934年、京都で生まれる。武蔵野美術大学卒業。
1970年渡仏し、南仏カーニュで40年創作活動をする。
1990年にニース・リビエラ絵画・彫刻アカデミー主催「秀作美術展」でグランプリ受賞。
2009年に帰国し、2014年真鶴に堀田高洋画館開設。
現展会員、努力賞など他多数受賞。東京・パリ・ニースにて個展を開催。

埼玉県和光市にてカシニョール、岩橋英遠のリトグラフ、菱屋善兵衛の袋帯

埼玉県和光市にてカシニョール、岩橋英遠のリトグラフ、菱屋善兵衛の袋帯、着物をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は埼玉県川越市へお荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、置物や中国の工芸品、掛軸など。掛け軸は仏画一点。当社で買取を強化中のお品ですので、高めに査定させていただきお売りいただきました。お忙しい中、お呼びいただき有難うございました。二件目は和光市へお引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、絵画やお着物など。絵画はカシニョールや岩橋英遠のリトグラフ。ジャン・ピエール・カシニョールは、現代フランス画壇を代表する⼈気作家の⼀⼈。シャルパンティエ・アカデミー、パリ美術学校で学び、日本、フランス、アメリカを中心に多くの展覧会を手がけ精力的な活動をつづけています。 アンニュイで優雅な雰囲気は世界中で愛されております。岩橋英遠は北海道生まれの日本画家。洋画の手法も取り入れつつ、独自の自然観照による写実的でありながら幻想的でもある印象のある絵画世界を創造し続け、享年まで日本画壇の重鎮として活躍されました。お着物は西陣織の老舗、菱屋善兵衛の袋帯二点、訪問着や留袖など。「菱屋善兵衛」を屋号とする木野織物は、創業200年を超える老舗。創業当時から存在する蔵に所蔵されていた古代裂地を復刻した袋帯を中心に、図案、配色、織物組織から素材まで全てにおいて吟味を重ね、訪問着、小紋、また紬などの洒落物用まで、現代のニーズに合わせた締め心地の良い帯を創作されております。一点は未着用、もう一点も一度締めたのみの美品でした。当社買取強化中の作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。お喜びいただけて良かったです。お忙しい中、六角堂をご指名いただき、誠に有難うございました。

ジャン・ピエール・カシニョール 1935年~
1935年 フランス・パリに⽣まれる
1952年 パリで初の個展を開催
1954年 シャルパンティエ・アカデミー校(フランスの美術専⾨学校)に⼊学
1959年 「サロン・ドートンヌ」の会員に推挙される
1967年 初めてのリトグラフ(石版画)作品を作成する
1970年 東京で⼤規模な個展を開催たことをきっかけに初来⽇
1990年 ⼤阪で⾏われた「国際花と緑の博覧会」の公式ポスターを制作

岩橋英遠(いわはしえいえん)
1903 北海道滝川市で生まれる。
1924 上京、日本画家山内多門に師事
1934 院展に初入選(’50、’51美術院賞)
1953 日本美術院同人
1953 芸術選奨文部大臣賞
1968 東京芸術大学教授(’70まで)
1970 道庁からの依頼により開拓記録画、「阿寒湖畔の松浦武四郎」を制作
1972 日本芸術院賞
1981 日本芸術院会員
1989 文化功労者
1994 文化勲章
1999 7月12日 神奈川県相模原市にて逝去。享年96。

東京都三鷹市にて中村岳陵の掛軸、服部織物謹製 青々庵の袋帯、着物。

  

東京都三鷹市にて中村岳陵の掛軸、服部織物謹製 青々庵の袋帯、訪問着など着物をたくさんお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お着物や掛け軸などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、中村岳陵の掛軸、服部織物謹製 青々庵の袋帯、訪問着などお着物、反物など。たくさんのお品がございましたが、一点一点丁寧に査定し、お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。掛軸は日本画家 中村岳陵の鯉の図。二重箱に収められております。所々にシミが出てしまっておりましたが、買取強化中の作家作品ですので買取させていただきました。画像の袋帯は京都・西陣の老舗、服部織物。服部織物は創業1788年から脈々とその卓越した技術力と創作性で親しまれてきました。天明の昔から、京都・西陣に帯を織りつづけて200有余年。服部織物は名匠の心と技を今に受け継ぎ手づくりの帯の美をひろめています。色彩の美しさ、確かな技術をもって生み出される緩やかな曲線は他に類を見ない西陣ならではの帯姿です。あるデザイナーの色選びから始まった「青々庵」。おしゃれな女性が無言で個性を語れる色無地を。色あいは渋くて派手。着こなし次第で地味にも派手にもなる。色無地の常識を破ったダークな三十色のきものからスタートしました。状態は締めてはおりますが、特に目立ったシミ汚れなどもなく大変良い状態です。他にも作家物の訪問着や紬などをお売りいただきました。また、反物や和装小物なども併せてお売りいただきました。茶道具がたくさんあり、ご処分される際にまたお呼びいただけるとのこと、楽しみにお待ちしております。ご家族の思い出のお品々、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂をご指名いただき、誠に有難うございました。

中村岳陵(なかむらがくりょう)明治23年(1890)-昭和44年(1969)
伝統的な大和絵の技法に近代西欧絵画の描法を取り入れ、情緒・格式・理論が調和する独特の世界を拓く。毎日芸術大賞、朝日文化賞受賞。文化勲章受章。日展顧問、帝国芸術院会員、文化功労者。
1890年 静岡県下田市に生まれる。本名恒吉。
1902年 はじめて野沢堤雨に師事、光琳派を学ぶ。
1904年 土佐派の川辺御楯に師事する。
1908年 東京美術学校(現:東京芸術大学)日本画選科に入学。紅児会に入る。
1912年 東京美術学校を卒業。同年第6回文展に≪乳糜供養≫を出品し、入選。
1914年 今村紫紅、速水御舟らと赤耀会を創立。
1915年 再興日本美術院の同人に推された。
1921年 第8回院展の平家物語に取材した≪輪廻物語≫や、≪浮舟≫、≪竹取物語≫、
1927年 第14回院展の白楽天の詩を取材した≪貴妃腸浴≫など、古典に取材した作品を発表する。
1928年 日本美術学校教授となる。
1930年 福田平八郎、山口蓬春らと六潮会を創立。
1935年 帝国美術院改組に際して参与になり、以後新文展、日展に出品した。
1947年 帝国芸術院会員、日本芸術院会員となる。
1948年 彩交会を結成。
1950年 日本芸術院脱退、日展へ移る。
1961年 朝日文化賞、毎日芸術大賞受賞。
1962年 文化勲章を受章した。
1969年 逝去。

埼玉県川口市にて立川広巳の油彩画、桐箪笥、江戸小紋など着物、反物。

埼玉県川口市にて立川広巳の油彩画「薔薇」、春日部桐箪笥、彫師 住田双光、染師 服部光擴の極小鮫小紋柄江戸小紋など着物、反物などお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は埼玉県さいたま市岩槻区へ、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。時代家具、古道具などをご処分されたいとお問い合わせいただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、レトロな木製冷蔵庫、時代人形や木彫りの置物、カメラや勲章など。古いものですので多少の傷みや汚れ等はございましたが、買取できるお品は全てお売りいただきました。ご家族の思い出のお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。二件目は埼玉県川口市へ、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。桐箪笥、お着物、絵画をご処分されたいとご連絡いただき、出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、立川広巳の油彩画「薔薇」、春日部桐箪笥、彫師 住田双光、染師 服部光擴の極小鮫小紋柄江戸小紋など着物、反物など。立川広巳は「一枚の繪」の人気画家で、氏の代表作である「薔薇」の画。サイズはF4号。作品状態良く、お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。桐箪笥は埼玉県の伝統工芸品に指定されている春日部桐箪笥。30年近く前の箪笥で、砥粉落ち、痛みなどございましたが、まだまだリサイクル可能なタンスでしたので、買い取らせていただきました。お着物は彫師 住田双光、染師 服部光擴の極小鮫小紋柄江戸小紋の他、訪問着や留袖など。状態の良いお着物、反物が多く、全て買い取らせていただきました。帯締めや帯留めなどの和装小物もご処分されたいとのことで、こちらも全て買い取らせていただきました。お引越しの為泣く泣くのご処分とのこと、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂をご指名いただき、有難うございました。

立川広巳(たちかわひろみ)
1949年 東京に生まれる。
1972年 武蔵野美術大学卒業
1985年 上野の森絵画大賞展佳作賞 上野の森美術館買上。フジテレビ「朝のテレビ美術館」作品紹介。
1990年 自由美術展佳作賞
1991年 現代洋画精鋭選抜展第20回記念大展金賞
1993年 安井賞展出品
1994年 全国花の大賞展招待出品
1995年 「華宴」(F150号)が通産省買上。
1997年 北京に取材旅行
現在、自由美術協会会員、日本美術家連盟会員