群馬県邑楽町にて小暮真望 、倉島重友、谷内六郎、いわさきちひろの版画。

群馬県邑楽郡邑楽町にて小暮真望 、倉島重友、谷内六郎、いわさきちひろの版画をお売りいただきました。

一年ほど前より絵画を整理しようかご相談をいただいており、本日出張買取させていただくこととなりました。お売りいただいたお品は、小暮真望のシルクスクリーン「春華 北アルプス五竜岳」、「谷川岳」、「田代池の四季(夏)」、倉島重友のリトグラフ「萌ゆる春」、いわさきちひろのリトグラフ「神戸原の山羊」、谷内六郎のリトグラフ「ふるさとの詩 おいしい宿題」、木版画「みなと・かもめ」、関口コオのリトグラフなど。たくさんの絵画をお売りいただきました。数点シミやヤケのある作品がございましたが、一点一点丁寧に査定し、全て買い取らせていただきました。大切にされていた絵画を泣く泣くのご処分、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂をご指名いただき、有難うございました。
画像は邑楽町にある多々良沼。冬には白鳥が飛来することで有名な沼です。もうじき桜が咲くと賑やかになるようです。帰りに「かつ太郎 邑楽店」さんで食事をしました。とんかつに二十一穀米、とても美味しかったです。

小暮真望(こぐれしんぼう)1948年~
1948年 群馬県館林市に生まれる。
1966年 館林高校卒業。
1972年 明治大学大学院工学部修了。㈱本田技術研究所に入社。
1982年 ㈱本田技術研究所を退社。「セリグラフ美術研究所」を設立。

倉島重友(くらしましげとも)1944年~
1944 長野県に生まれる。
1971 東京芸術大学大学院修了。再興第56回院展で初入選したのち平山郁夫に師事。
1974 高松塚古墳壁画模写に参加。
1982 東京セントラル美術館日本画大賞展大賞。
2001 院展日本美術院賞。
2004 院展同人になる。

谷内六郎(たにうちろくろう)1921年~1981年
1921 東京・恵比寿で9人兄弟の6男として生まれる。
1933 旭尋常小学校卒業。世田谷・上馬に転居。
1935 駒沢尋常高等小学校卒 『キング』『少年倶楽部』などに度々入選する。
1937 『市電文化ニュース』に3コマ漫画「コドモノページ」「回覧板風景」などを掲載。
1944 防空凧などの取り扱い解説の漫画絵や、兵器類の図案描きを担当。
1946 『民報』紙に4コマ漫画「真実一郎君」を連載。
1947 『働く婦人』に漫画「ハタラク里子ちゃん」連載。
1948 『働く婦人』に漫画「ひよちゃん日記」を連載。
1955 第1回文藝春秋漫画賞を受賞、『谷内六郎画集』を刊行。
1956 『週刊新潮』創刊と同時に表紙絵を担当。
1965 東京池袋・西武百貨店で『週刊新潮』500号記念展覧会を開催。
1981 死去。享年59歳。

いわさきちひろ1918年~1974年
1918年に福井県で生まれる。14歳で岡田三郎助にデッサンや油絵の基礎を学びました。美術学校への進学は諦め、洋裁学校に入学し、同時に小田周洋に師事し書を学びます。1939年に婿養子を迎え満州大連に渡りますが、翌年には死別して帰国。再び絵を学ぶために中谷泰に師事します。長野で終戦を迎えますが、共産党への入党を機に上京し丸山俊に師事してデッサンの研鑽を積みました。1950年松本善明と再婚し一子を得て、画家として多くの作品を手掛けます。1960年の油彩作品『子ども』を最後に水彩画に絞り、絵本作家として邁進しました。1974年肝臓がんにより55歳で永眠。1977年に自宅兼アトリエ跡にいわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館 東京)を開館。2001年には安曇野ちひろ美術館が開館しました。