東京都台東区にて稲尾誠中斎の長板、手塚充の蓋置など茶道具一式。

東京都台東区谷中にて、稲尾誠中斎の長板、手塚充の蓋置など茶道具一式をお売りいただきました。

遺品整理にお呼びいただきました。お母様が茶道をされていたとのことで、三代稲尾誠中斎の松摺一双長板、手塚充の黒仁清青海文蓋置の他、茶碗、水指、釜、棗、茶入、香合、花入、茶杓、菓子皿、茶棚など一式買い取らせていただきました。三代稲尾誠中斎は当社で買い取りを強化している京指物師。茶道具のみならず大徳寺本山、建仁寺本山など諸寺社の御用も賜わる実績ある指物師であります。建仁寺前々管長竹田益州老師より拝号された「誠中斎」の号を、京指物継承三十周年の節目にあたり建仁寺現管長小堀泰巌老師のご承諾を得て「誠中」と改められ、自然の木の優しさと美しさを活かせる作品をと、日々精進されております。手塚充は京都府出身の陶芸家。手塚玉堂の五男として生まれ、兄の手塚慧は2代・手塚玉堂を襲名し、他の兄である手塚央、手塚大示も陶芸家として活躍しています。陶芸一家で育った手塚充は父親に師事し、京焼作家として活躍するようになります。手掛ける作品には仁清写や安南写のものが多く、茶碗や水指などの茶道具を中心に制作を行っており、個展を中心に作品の発表を行っています。お母様の大切にされていたお道具達、大切に次へと橋渡しさせていただきます。まとめてお売りいただき有難うございました。六角堂では、裏千家、表千家、武者小路千家、裏千家久田家、表千家堀内家、藪内家、遠州流、宗偏流、松尾流、江戸千家、大日本茶道学会などのお道具、作家物からお稽古用まで、お茶道具に関して幅広く取り扱っております。お茶道具の専門スタッフか、お見積もりにお伺いし、査定させていただきます。ご不要になりましたお茶道具がございましたら、六角堂までお問い合わせください。お客様にご満足いただけるよう、頑張らせていただきます!
本日は京都でお世話になっている茶道具商の方が近くに来ているとのことで、湯島にある「四万十」さんで合流しました。以前着物市場の方々に連れて来ていただいたお店で、美味しかったので今回も寄らせていただきました。揚げ出しサンマ、まぐろの刺身、ちゃんこ雑炊、どれも美味しかったです。

3代目 稲尾誠中斎
昭和22(1947)~京都生まれの指物師。
昭和46年、家業を継ぎ各地で個展、大徳寺・建仁寺本山などから注文を受ける。
建仁寺小堀泰巌管長の承諾を得て誠中斎改め誠中となる。
広く茶道具を手がけ、大徳寺本山大徳寺別院浮御堂永源寺本山生田神社等の古材道具の御用も賜わっている。また、大徳寺塔中如意庵住職大亀老師や表千家の堀内宗匠、久田宗匠などのため茶杓や竹一重切花入、煙草盆、板風炉などを制作してます。

手塚充(てづかみつる)
1942年 手塚玉堂の五男として京都府で生まれる
1971年 独立して京都山科清水焼団地にて勧修寺窯を開窯する
1972年 陶朱会に入会する
1973年 東京高島屋雙葉会展に出品する
1974年 東京三越にて個展を開催する、東京三越青樹会展に出品する、バロリス国際展に出品する
1975年 以後、個展を中心に活動する
2001年 大徳寺管長高田明浦老師より 窯名・花蝶窯、陶名・石雲を拝命する
東京日本橋三越・横浜高島屋・大阪高島屋・名古屋三越・京都大丸・神戸そごう陶で毎年個展を開催する