千葉県市川市にて、アンティーク家具、人間国宝川北良造のお櫃、飯島一次のリトグラフ。

千葉県市川市南八幡にて、アンティーク家具、人間国宝川北良造のお櫃、飯島一次(師・藤島武二)のリトグラフ「エーゲ海の旅 椅子に座る女」などをお売りいただきました。

先日お呼びいただいたお客様にお呼びいただき、前回積み残した家具などを買い取らせていただきました。前回お呼びいただいた時には、桐箪笥や和家具などを買い取らせていただきましたが、本日はアンティーク家具や絵画、お道具を買い受けました。アンティーク家具は、画像の食器棚やチェスト、サイドボード、スタンドライトなど。ダイニングテーブルは、オールドマルニのもの。孔雀マークですので、60年代のものかと思われます。痛みの多いものもございましたが、全て買い取らせていただきました。他にもお客様のご親戚の方が、人間国宝である川北良造氏に造っていただいたというお櫃をお譲りいただきました。重要無形文化財(人間国宝)になる前の作品で数十年の間使われたようです。痛みや汚れが出ておりますが、さすが川北良造の作品、しっかりとしたとても良いお櫃でした。また、人気画家飯島一次のリトグラフなどもお売りいただきました。今回もまた、良いお品をお売りいただき有難うございました。
二件目の市川市国分へ見積もりに行く前に、昼食で「八幡だんちょうてー」さんというお店へ寄りました。テレビ・雑誌を騒がせた千葉県屈指の炙りチャーシューが人気のお店のようです。店内に入るとちゃぶ台の席があったり、何やら我々古物商好みの雰囲気。わたしは辛口胡麻ラーメンをいただきました。中太縮れ麺に辛口スープ、厚みのあるチャーシューが合い、とても美味しかったです。二件目の国分では、アンティーク家具、春画の巻物(肉筆)、安藤七宝花瓶、欅の関西火鉢などを見積もらせていただきました。曇り空でしたが、雨が降らず一日作業を終えることができました。また明日も出張買取、頑張ります!

川北良造(かわきた りょうぞう)1934年(昭和9)~(現在)
石川県山中町(現加賀市)出身。
山中漆器の職人であった父、川北浩一の指導の下、木材を轆轤により形成させていく「木工挽物」の技法を修行。
さらにその後、人間国宝となる氷見晃堂に師事する。
日本伝統工芸展に出品を重ね、1966年、67年に連続して日本工芸会会長賞を受賞、
76年より理事に就任。
地元においても93年に山中漆器ろくろ技術保存会会長に就任し、地域の活性化にも貢献を示している。
94年に木工芸で国指定重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。
川北良造は挽物の技術に秀で、伝統的で高度な技術を持っております。
川北作品は挽物が中心なので作品は一枚の板からロクロで削りだした皿や椀など丸い形のものが多い。
あるいは丸く作って辺を切るものなどシンプルなものが多く、回転ではできない指物によるような四角い箱型の物は少ない。
材は欅を中心に桑・楓・黒柿・栃なども使われてます。
近年では象嵌の技法も取り入れており、拭漆の技法を高め、深みのある作品を作っております。
近年においては正倉院宝物の復元にも力をそそいでおります。

飯島一次(いいじまかずつぐ)
1909年 福岡県生まれ 1927年 藤島武二に師事、傍ら川端画学校に学ぶ
1938年 文展に入選、文展委嘱となる 1948年 日展特選 1949年 立軌会を牛島憲之、大貫松三、榎戸庄衛、円城寺昇、山下大五郎ら同志と共に創立。
1952-54年 フランスに留学 1966-67年 トルコ、ギリシャを歴訪し滞欧。秀作展、戦後10年傑作展などに出品
1970年 南欧、ギリシャ、エジプト等歴訪。その後数々の作品を残しました。