東京都杉並区善福寺にて、桐たんす、お茶道具、お煎茶道具、油彩画、掛け軸、仏具、越南産シャム沈香をお売りいただきました。

東京都杉並区善福寺にて、桐たんす、お茶道具、お煎茶道具、油彩画、掛け軸、仏具、越南産シャム沈香をお譲りいただきました。

不動産業者さまのご紹介で、お引越し前のお道具処分にてお呼びいただきました。いつも素敵なお客様をご紹介くださり有難うございます。現在当社で買い取りを強化している香木ですので、精一杯頑張らせていただきました。お客様にもご満足いただけたようで、とても良かったです。倉庫に戻る途中、大好きな山田うどんさんへ寄りました。新メニューが出ていましたので、早速注文、あおさとあさりのかき揚げ天ぷらうどんに玉子を乗せました。あおさの風味がたまりません。美味しかったです!

お売りいただいた香揃えは越南産の沈香を天然の形そのままと使いやすいように刻んだものとセットになっています。越南(えつなん)とはベトナムのことで、越南産の沈香はシャム沈香と呼ばれます。古くは羅国と呼ばれておりました。甘みのある香気にさわやかな酸味があるのが特徴です。香木の使い道としまして基本的に香りを楽しむ事が多いのですが、中国では数珠や彫刻にも使用したり致します。ここ数年、中国人の方々が大量の香木を日本に買いに来ていることもあり価格が高騰しています。中国からの買い付けが減ってしまえば価格が落ち着くかと思いますので、ご売却を考えている方は、今が売り時ではないかと思います。

六角堂では、伽羅・沈香・白檀など、香木を強化買取りしております。香木の他、香道具や仏具なども探しております。また、松栄堂や鳩居堂、日本香堂など香の老舗のお線香も買取しております。ご不要のお道具がございましたら、是非六角堂までお問い合わせください。香木・香道具に詳しいスタッフがお伺い、査定、高価買取させていただきます。

沈香(じんこう)・・・ジンチョウゲ科の樹高の高い常緑樹の樹皮が菌に感染したり傷がつくと、それを治すために植物自身が樹液を出します。この樹液が固まって樹脂となり、長い時間をかけ胞子やバクテリアの働きによって樹脂の成分が変質し、特有の香りを放つようになったものを沈香(じんこう)といいます。沈香という名前は「沈水香木」、つまり普通の木よりも比重が重いため「水に沈む」ことに由来しています。沈香のもとになる木は、大人の木になるまでに約20年かかり、沈香ができるまでに50年、高品質の沈香になるには100~150年かかると言われています。沈香ができるメカニズムには現在でも謎が多く、また偶然性に左右される面が大きいことから、人工的に生成することは極めて難しく、とても貴重なものとして扱われています。沈香は産地によって「シャム沈香」、「タニ沈香」と分類されることもあります。シャム沈香は、インドシナ半島(タイ、カンボジア、ベトナムなど)で産出される沈香で香りの甘みが特徴、タニ沈香はインドネシアの島々で産出される沈香のことで香りの苦みが特徴です。なお、香道では産地(木所(きどころ))を手掛かりにして沈香を六種類に分類した「六国(りっこく)」というものもあります。伽羅(きゃら)ベトナム産。五味に通ずる。羅国(らこく)タイ産。甘味。真那賀(まなか)マラッカ産。無味。真南蛮(まなばん)インド東海岸のマラバル産。酸味、苦味。寸聞多羅(すもたら)インドネシアのスマトラ産。苦味、鹹味。佐曾羅(さそら)インドのサッソール産。鹹味。この六国については、現在では国名や地名などがいろいろ変化していて、実際の正確な産地名などははっきりしていないようです。さらに香りを味に置き換えた「五味(ごみ)」に分けられます。五味とは甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん)・苦(く)の五種類の味を指し、この五味が何種含まれるか、組み合わせはどうかを判断します。以上を香道における分類として「六国五味(りっこくごみ)」と呼ばれる方法が編み出されました。