山梨県都留市にて、和箪笥、掛け軸、茶道具、重要無形文化財(人間国宝)十三代鈴木盛久の亀甲霰平宝珠形鉄瓶をお売りいただきました。

山梨県都留市にて、和箪笥、掛け軸、茶道具、重要無形文化財(人間国宝)十三代鈴木盛久の亀甲霰平宝珠形鉄瓶をお譲りいただきました。

本日はお昼頃に八王子市にて和家具や書道具、時代人形などの買い取りをしました。終了後に、本日中に買取へ来てほしいとお電話をいただき、急遽山梨県都留市へと伺わせていただきました。解体前のお片付けとの事で、たくさんお品を買い受けさせていただきました。圏央道がつながって移動が楽になり、急な出張買取でも対応で出来ることが増えました。到着時間が夕方となってしまいましたが、お待ちいただき有難うございました。帰りに、中央道談合坂SAにある「蔵出し味噌麺場田所商店」さんへと寄り、九州麦味噌らーめん、ミニチャーシュー丼をいただきました。麦味噌のスープにかぼちゃがとっても美味しかったです。

現在六角堂では、鉄瓶、急須、銀瓶、金瓶を強化買取りしております。強化買取中の鉄瓶は、以下となります。
龍文堂、亀文堂、金龍堂、金寿堂、祥雲堂、瑞雲堂、雲色堂、光玉堂、蔵六造、大国造、日本梅泉造、秦蔵六、畠春斎、 般若勘渓、石黒光南、角谷一圭、鈴木盛久、長野垤志、中川浄益、名越弥五郎、宮崎寒雄、小泉仁左衛門、佐藤清光、菊池政光

鈴木盛久(すずきもりひさ)は本名を繁吉(はんきち)といい、明治29(1896)年2月14日盛岡市に生まれ、15才のときから父の先代盛久に鋳造技術を学んだ。以後、盛岡にあって伝統的な南部鉄器製法の技術を研究し、大正13(1924)年、釜師として第13代盛久を継ぎ、その活躍は海外にも知られた。昭和49(1974)年には南部鉄器の伝統的技術保持者として国の重要無形文化財の技術者の指定をうけている。
略年譜
明治29年(1896) 2月14日、盛岡市に生まれる。
大正12年 盛岡市長より模範技術士の称をうける。
昭和4年 ベルギーのリエージュ万国博に出品、金賞をうける。
昭和21年 日展に入選、以後毎回入選
昭和27年 日展出品作「八卦文独楽釜」特選となる。第5回岩手日報文化賞をうける。
昭和31年 秩父宮妃献上の茶の湯の湯釜を制作
昭和32年 日ソ国交回復記念日本工芸美術展に出品、その技術をソ連から高く評価され、その作品はソ連の美術館へ収蔵される。
昭和33年 岩手県紫波郡高金寺の梵鐘を制作。
昭和34年 ベルギー・ブリュッセル万国博に出品、グラン・プリをうける。盛岡市制70周年記念文化芸術功労者に選ばれる。黄綬褒章をうける。
昭和35年 日展委嘱となる。アメリカ・ウォーカー美術館現代デザイン展に出品。
昭和36年 東京日本橋三越において第1回茶の湯釜展。
昭和37年 大阪・好友クラブにおいて茶の湯釜展。
昭和38年 東京日本橋三越において第2回茶の湯釜展。
昭和39年 北九州市小倉区の浄土寺の梵鐘を制作。
昭和40年 東京日本橋三越において第3回茶の湯釜展。
昭和41年 岩手日報90周年記念行事として同社主催の茶の湯釜展を開催。この年、勲六等単光旭日章をうける。
昭和44年 東京日本橋三越において第4回茶の湯釜展。
昭和47年 東京日本橋三越において第5回茶の湯釜展。
昭和48年 盛岡市にて喜寿記念茶の湯釜展。
昭和49年 文化庁より記録選択重要無形文化財の技術者の指定をうける。
昭和50年 岩手日報社主催の重要無形文化財指定記念展を開催。盛岡市本誓寺の梵鐘を制作する。
昭和51年 11月15日、盛岡赤十字病院にて没。勲五等雙光旭日章をうける。