神奈川県平塚市にて、桐箪笥、お着物、掛け軸、お茶道具、ペルシャ緑釉唐草文壺(即中斎書付)をお売りいただきました。

神奈川県平塚市にて、桐箪笥、お着物、掛け軸、お茶道具、ペルシャ緑釉唐草文壺(即中斎書付)をお譲りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。表千家茶道のお道具をはじめ、桐たんすや置物を多数お譲りいただきました。平塚の駅そばでしたが、わたしが20年ほど前に平塚七夕まつりへ行った時の面影がなくずいぶんと発展しておりました。各地へ出張買取をしていると、昔と今では全く光景が変わってしまっている場所が多く、わたしも年を重ねているなと実感します。老眼に負けず、明日も出張頑張ります!帰りに圏央道厚木PAで焼肉定食をいただきました。いつもこちらのパーキングエリアではB級グルメのお店で食事をするのですが、たまには別のものをと今日は隣のお店へ寄りました。濃い目の味が癖になります。美味しかったです。

本品のようなアルカリ系トルコ青釉を施した単色の陶器は、ペルシャ陶器といわれております。この時代はユーラシア大陸の東西文明圏の文物交流が盛んに行われ、ペルシャに大量に輸入される中国の青磁、白磁は、ペルシャ陶器の装飾と器形に大きな影響を与え、同時にペルシャ陶器のデザインや青釉は、中国の元時代の染付に反映され、ペルシャのトルコアーズ青釉の技法は孔雀釉を生み、その後の三彩陶器に繋がっております。箱には即中斎の書付があり、お茶道具として使われていたようです。数百年も昔のペルシャ陶器をお茶道具として・・・すごくお洒落ですね。代々の宗匠の花押は、それぞれが魅力的ですが、わたしは即中斎宗匠の花押が好きです。即中斎宗匠の花押は「左一心」とかかれているようです。縦に「左一心」と書いてみると確かに即中斎の花押になります。これまたお洒落ですね。やっぱりわたしはお茶道具が大好きです!即中斎はじめ裏千家、表千家、武者小路千家、裏千家久田家、表千家堀内家、藪内家、遠州流、宗偏流、松尾流、江戸千家、大日本茶道学会などのお道具、どんなお道具でも結構です。お茶道具をご売却の際は、是非六角堂までお問い合わせください!

表千家家元13代 即中斎宗匠
即中斎 そくちゅうさい 明治34年(1901)〜昭和54年(1979)。表千家13代。12代惺斎の次男に生まれる。兄不言斎の逝去により、昭和13年(1938)に家元を襲 名。第二次世界大戦の最中、昭和17年に千家同門会を発足させ、昭和24年(1949)には財団法人不審菴を設立。現代における茶の湯普及と伝統の保持と いう組織機構の基礎を築いた。