東京都新宿区箪笥町にて、総桐たんす、お着物、九代大樋長左衛門(裏千家十四代淡々斎書付)の大樋流釉茶碗などの茶道具。

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東京都新宿区箪笥町にて、総桐たんす、お着物、茶道具、9代大樋長左衛門の大樋流釉茶碗(裏千家十四代淡々斎書付)をお譲りいただきました。

解体前の整理にて、裏千家の師範をされていたお客様より多くのお茶道具などをお譲りいただきました。お茶の先生をしていらっしゃったので、9代大樋長左衛門の大樋流釉茶碗をはじめ、素晴らしいお道具がたくさんございました。この度は当社をご指名くださり有難うございました。

石川県出身の大樋焼の陶芸家で、大樋焼とは石川県金沢市で江戸時代から焼き継がれている楽焼の事です。加賀藩5代藩主・前田綱紀の命で裏千家4代・仙叟宗室が招かれた際、茶碗師として土師長左衛門を同道した事にその歴史が始まっており、土師長左衛門が「大樋」姓を名乗る事が許された事から大樋家の当主が長左衛門を受け継ぎ、代々襲名されています。また、大樋焼は軟らかくねっとりとした飴釉という茶褐色の釉薬が特徴で、手捏ねと箆削りによる素朴で雅味のある茶陶が中心に制作されます。

六角堂では、茶碗、水差 、棗、茶入、香合、風呂、釜、花入、茶杓、菓子皿、銀瓶、鉄瓶、 茶棚、炉縁などのお茶道具を強化買取りしております。裏千家、表千家、武者小路千家、裏千家久田家、表千家堀内家、藪内家、遠州流、宗偏流、松尾流、江戸千家、大日本茶道学会などのお道具、作家物からお稽古用まで、お茶道具に関して幅広く取り扱っております。お茶道具の専門スタッフか、お見積もりに伺います。ご不要になりましたお茶道具がございましたら、六角堂までお問い合わせください。六角堂は、東京都内はもちろん、関東一円出張見積無料、鑑定無料です。是非ご利用ください。

九代 大樋長左衛門(おおひちょうざえもん) 1901(明治34)年~1986(昭和61)年
9代大樋長左衛門は8代大樋長左衛門の次男として石川県に生まれました。
本名を長次郎、名を長左衛門、号を陶土斎といいます。
1917(大正6)年、石川県立工業学校窯業科を卒業後、父に師事して作陶に精進しました。
1923(大正12)年、金沢市東山公園麓の松林の中に工房「芳土庵」を設けました。
1925(大正14)年、9代大樋長左衛門を襲名しました。
大徳寺488世全提要宗より「大樋」印を授かりました。
1930(昭和5)年、宮中、大宮御所の茶室用品の御用命を受けました。
1935(昭和10)年、宮中、大宮御所、秋泉御茶室用御茶碗の御用命を受けました。
1936(昭和11)年、茶碗12ヶ月作陶展を開催しました。
1940(昭和15)年、内閣総理大臣・近衛文麿より自筆の「長左衛門」金印を授かりました。
1942(昭和17)年、工芸技術保存作家の指定を受けました。
1958(昭和33)年、日本工芸会正会員となりました。
1973(昭和48)年、日本陶芸展に推薦招待されて数印黒楽茶碗を出品しました。
1977(昭和52)年、裏千家15代鵬雲斎宗室より「陶土斎」の号を授かりました。
手捏ねによる樂焼本来の伝統的手法を忠実に守って歴代の中でも優れた陶才を発揮し、
江戸時代から続く大樋焼の技は円熟した非凡の境地を示しました。
侘びた中にも抑揚の利いた温雅な作風を示し、
大樋焼独特のねっとりとした飴釉の茶碗はもとより黒茶碗にも傑作を残しています。
たっぷりとした二重掛けの黒釉が作り出す黒幕釉を創案し、
その絶妙な垂れの景色は高い評価を受けています。