東京都世田谷区奥沢にて、アンティーク家具や数百年前のアンティークペルシャ天鵞絨毯をお売りいただきました。

dscn3983 dscn3985 dscn3987

東京都世田谷区奥沢にて、アンティーク家具や数百年前のアンティークペルシャ天鵞絨毯をお譲りいただきました。

年末の不用品処分にてお呼びいただきました。代々お客様の家族に伝えられてきましたアンティークペルシャ絨毯をお売りいただくことになりました。こちらは西本願寺別荘の※三夜荘印がございます。当時の350年前の絨毯ですので、現在からは400年~500年近く経っているお品となります。貴重なお品をお売りいただき有難うございました。ご家族の思い出のお品、大事に次へと繋げていきます。

アンティーク絨毯の魅力は現在のペルシャ絨毯には見ることのない昔の珍しいデザインと色褪せることで生まれた味わい深い色合いです。糸がほつれることなく綺麗な状態であるのは、結びがしっかりとしている証でもあります。実用的に使うために織られたというよりは、芸術性を追い求めたデザイナーのこだわりが絨毯に込められているのです。ペルシャ絨毯は使っている絨毯の方が魅力を増していくといわれています。それは、本当に質のよい絨毯は使い込むほどに、光沢や柔軟さが増し、味わい深い色合いへと落ち着き、結び目がしっかりと詰まるためです。ペルシャ絨毯は使い込むことで、絨毯本来の魅力を感じることができます。仮に、見た目は綺麗な絨毯でも結びの弱い絨毯であれば、使うほどに絨毯は傷んでしまいます。糸の紡ぎ方、染色方法、織り職人の結びの技術力が、最終的に絨毯を実際に使うことで判断されるのです。そのため、ペルシャ絨毯の本場イランでは、使い込まれた絨毯でダメージのないものがアンティーク絨毯としての価値があります。アンティーク絨毯は高値で取引されることもありますし、デザインの希少性などから文化的財産としての価値などからも美術館などでも見ることができます。オークションに数億円の値がついて取引されるものもあるくらい、アンティーク絨毯の繊細さと美しさには高い骨董価値があります。日本で本格的にペルシャ絨毯が輸入されだしてまだ20 年余ですので、国内でのアンティーク市場はまだまだ確立されているとはいえませんが、近年ではやっとオールド絨毯が取引されるようになって来ました。

アンティーク家具の他、アンティークペルシャ絨毯、アンティーク品をご処分の際には、是非六角堂をご用命ください!

※「三夜荘」は、「木戸孝允」が命名し、「徳川慶喜」や「伊藤博文」ら多くの名士が滞在した由緒ある施設。「豊臣秀吉」が築いた「伏見城」の「観月台」があったといわれる「宇治川」沿いの高台に位置し、林に囲まれた風光明媚な地で、第21代門主の「大谷光尊」が1876年(明治9年)に木造平家の「旧館」を建築し、7つの部屋と茶室で来賓に接待が行われたようです。
1900年に建築された「新館」は、4つの部屋がある木造平家で、床下の鉄パイプに蒸気を通した「床暖房」を備えていたようです。
「シルクロード」の仏教遺跡を発掘調査した「大谷探検隊」の創設で知られる第22代門主「大谷光瑞」の時代には、庭園に全国の桜が数千本植えられ、桜の名所となり、学生に「仏教」や海外情勢を教える研究施設としても活用され、「シルクロード」の古代都市「楼蘭」の遺跡を発見した「スウェーデン」の探検家「スウェン・へディン」も宿泊したといいます。