東京都調布市にて九州民芸家具、茶箪笥など、国立市にて中山正の木版画。

東京都調布市深大寺北町にて九州民芸家具の縦桟格子飾り棚、茶箪笥、島田玉峰の双鯉図銅製花瓶など、国立市にて中山正の木版画「蝶の少女(B)」などをお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は調布市深大寺北町へ、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。和家具をご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、九州民芸家具の縦桟格子飾り棚、茶箪笥、島田玉峰の双鯉図銅製花瓶など。九州民芸家具はミズメザクラ材を使用された縦桟格子のサイドボード(飾り棚)です。柳宗悦により、イギリスなど諸外国から持ち帰られた家具などを元にデザイン、製作された「民芸家具」。選び抜かれた良質のミズメザクラ無垢材で造られる高品質な民芸家具で塗装工程を繰り返して染め上げております。状態も良好です。茶箪笥は多少時代の傷みがございますが、杢目良く素晴らしい箪笥でございます。島田玉峰の作品は浮き彫りに象嵌の入った双鯉図の銅製花瓶。所々傷みやスレなどございますが、素晴らしい作品であります。ご家族の思い出のお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂のご指名、ありがとうございました。二件目は国立市谷保へ、絵画の出張買取させていただきました。お売りいただいた作品は、中山正の木版画「蝶の少女(B)」、外国人作家のリトグラフなど。中山正は馬・蝶・少女・花をモティーフとし、優美で精緻を極めた多色摺り木版画の第一人者であります。海外で高い評価を得て、多くのコレクターを持つ画家さんであります。「蝶の少女(B)」は少女をモティーフとした中山正の代表的な作品であります。状態も良く、お客様にご満足いただける査定額で買い取りさせていただきました。大切にされていた絵画、当社にお売りいただき、誠に有難うございました。
お昼は深大寺でお蕎麦を食べることとなり、深大寺門前にある蕎麦屋さん「玉喜」さんへ入りました。深大寺そばは大変人気がありますので、混雑しているお店が多いのですが、こちらは少し距離がある為か比較的空いております。「密」を避けたいいま、穴場のお店です。わたしはとろろそばをいただきましたが、つけつゆ、とろろが一体化して水々しさがあり、お蕎麦は少しだけ太めの印象で力強さを感じます。良いお水、お蕎麦の良さを満喫できました。また寄らせていただきます。

中山正(なかやまただし)1927年~2014年
1927年 新潟県に生まれる。
1947年 多摩美術大学油絵科中退
1951年 日本美術会アンテパンダン展出品、アメリカ、イタリアで木版画展
1958年 第1回東京国際版画ビエンナーレ出品(第3回まで)
1959年 リトグラフ画集『ラッパ手』限定自家出版
1962年 ヨーロッパ、ギリシャ、トルコ、インド旅行、ミラノに滞在(翌年まで)
1963年 リトグラフ集『騎士のない馬』限定出版(パガーニ画廊/ミラノ)
1964年 バース・アカデミー・オブ・アート(イギリス)で木版画の講師を務める
1982年 木版画集『Tadashi Nakayama,His Life and Work』刊行(ヘンドリックス・アート・コレクション)
2000年 6月30日~7月6日、銀座和光ホールにて中山正木版画自選集展
東京国際版画ビエンナーレ、クラコウ国際版画ビエンナーレ、ノースウェスト国際版画展、日本アンテパンダン展などに出品。
2014年 逝去