東京都江東区冬木にて加茂桐箪笥、着物、葛飾区高砂にて手塚石雲の喰籠。

東京都江東区冬木にて加茂桐箪笥、着物、葛飾区高砂にて手塚石雲の天皇皇后両陛下翠玉婚記念 翠玉櫻蝶文喰籠をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は江東区冬木へお荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。加茂桐箪笥やお着物をご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、伝統工芸士 土田耕一の加茂桐箪笥、着物や九谷焼や有田焼の花瓶など。お売りいただいた桐たんすは、新潟県加茂市で作られている伝統工芸品加茂桐箪笥、四方丸下三大洋和箪笥という形のたんすで、当社で数多く取り扱う高級桐たんすになります。伝統工芸士である土田耕一の作。所々に砥粉落ち、小傷、前飾りの錆などございましたが、買取強化中のタンスですので買い取りさせていただきました。お着物はシミや汚れの出てしまっているものもございましたが、全て買い取らせていただきました。大切にされていた桐たんすやお着物、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日二件目は葛飾区高砂へ、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は花蝶窯 手塚石雲の天皇皇后両陛下翠玉婚記念 翠玉櫻蝶文喰籠、木彫りの置物、時代人形など。翠玉桜蝶文喰籠は京焼の名工 手塚石雲の作。明仁上皇陛下、美智子上皇后陛下の翠玉婚(エメラルド婚)記念として2013年に制作されました。優雅な京焼の伝統をよく受け継ぎ高く評される手塚石雲の陶芸と美意識が集約された高貴なお品で、翠玉を彷彿とさせる鮮やかな緑にて塗り上げられた地に色絵金彩にて咲き誇る桜と蝶の姿を繊細に描き優雅な意匠としており、さらには蓋裏には宝尽し文様を表すなど豊かな芸術性と気品を備えた姿に大いに魅了されます。
共箱紐は無形文化財「道明新兵衛」、菊の御紋章が配された二重箱も実に格調高いものです。二重箱の菊紋にスレなどございましたが、作品の状態良好。素晴らしい作品の為、お客様にご満足いただける査定額で買い取りさせていただきました。他にも木彫の布袋様や観音菩薩、時代の木目込み人形などをお売りいただきました。お客様のご家族が大切にされていたお品々、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。

手塚石雲(手塚充)
1942年 京都府で手塚玉堂の五男として生まれる。
1971年 独立して京都山科清水焼団地にて勧修寺窯を開窯。
1972年 陶朱会に入会。
1973年 東京高島屋雙葉会展に出品。
1974年 東京三越にて個展を開催。東京三越青樹会展に出品。バロリス国際展に出品。
1975年 以後、個展を中心に活動する。
2001年 大徳寺管長高田明浦老師より 窯名・花蝶窯、陶名・石雲を拝命する。