埼玉県川越市にて加藤孝造の花入、若尾利貞の花入、徳利、火鉢など。

埼玉県川越市にて加藤孝造の花入、若尾利貞の花入、徳利、火鉢などをお売りいただきました。

本日は三件の出張買取。一件目は埼玉県狭山市にてお着物のお片付け整理でお呼びいただきました。お着物や帯、反物など、たくさんのお品をお売りいただきました。シミや汚れなどあるものもございましたが、全て買い取らせていただきました。二件目はさいたま市北区へお荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は木彫りの置物や贈答品など。たくさんのお品をお売りいただきました。岩谷堂箪笥がございましたが、運び出しが出来ない状況でしたので、来週またお呼びいただくこととなりました。来週も宜しくお願い致します。三件目は業者様のご紹介で、川越市へお引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は加藤孝造の花入、若尾利貞の花入、徳利、火鉢など。火鉢は欅材の関西火鉢。とてもしっかりとした良い火鉢です。陶器や贈答品などございましたが、加藤孝造や若尾利貞など、当社で買取強化中の作家作品もあり、お客様にご満足いただける査定額で買取することができました。加藤孝造は岐阜県出身の陶芸家。5代目加藤幸兵衛に陶芸の指導を受け、岐阜県可児市に窯を開き独立します。地元である美濃陶芸の道を志し、桃山時代の志野・瀬戸焼の再現に取り組んでいた荒川豊蔵(「志野・瀬戸黒」人間国宝)に師事します。平成22年には、重要無形文化財「瀬戸黒」の技術保持者(人間国宝)に認定されます。お売りいただいた志野花入は人間国宝となる前の作品で、近年制作された作品であったり、国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された技法である「瀬戸黒」ですと、査定金額・買取金額は、高額となってきます。若尾利貞もまた岐阜県出身の陶芸家。現代の美濃(多治見)を代表する陶芸家の一人で、特に鼠志野の第一人者と言われています。2003年に岐阜県重要無形文化財に認定され、現在も活躍されております。お売りいただいた作品は、織部の花入、志野の徳利。共箱ありで保管状態も良かったです。お売りいただいたお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂をご指名いただき、誠に有難うございました。

加藤孝造(かとうこうぞう)1935年(昭和10)~
1935 岐阜県端浪市に生まれる
1953 日展(洋画)初入選、陶芸家・五代加藤幸兵衛に師事
1955 岐阜県陶磁器試験場工芸科主任技師就任
1966 日本工芸会正会員
1969 第1回東海伝統工芸展最高賞受賞
1995 岐阜県重要無形文化財「志野・瀬戸黒」保持者に認定
1998 中日文化賞受賞
2007 紫綬褒章受賞
2010 重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者(人間国宝)に認定

若尾利貞(わかおとしさだ)1933年(昭和8)~
1933 岐阜県多治見市に生まれる
1960 中部美術展入選、ニュークラフト賞受賞
1961 岐阜県総合デザイン展受賞
1963 朝日陶芸展初入選
1965 日本伝統工芸展初入選
1968 初個展開催
1970 日本工芸会正会員
1971 日本陶芸展入選、海外選抜展出品
1972 美濃新人賞受賞
1973 中国国際陶芸展入選
1976 スウェーデン、ストックホルムにて個展開催
2003 岐阜県重要無形文化財認定