東京都江東区にて森田曠平、中山正のリトグラフ、板橋区にて高村光雲の銀製置物。

    

東京都江東区白河にて森田曠平の銅版画(エッチング、アクアチント)「舞い子(弥生)」、中山正の木版画「絵馬」、北欧家具、板橋区小茂根にて高村光雲の銀製置物「恵比寿大黒天」をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は不動産業者様のご紹介で江東区白河へ、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、森田曠平の銅版画「舞い子(弥生)」、中山正の木版画「絵馬」、ノルウェー製のレザーソファなど。絵画はタトウ箱などの付属品はありませんが、状態の良い作品でした。ノルウェー製のレザーソファは使用感があり状態に難がございましたが、人気の北欧家具ですので買取させていただきました。処分しようと諦めていた家具がリサイクルされることとなり、お客様にお喜びいただきました。修復され次に大切にしていただける方へ繋がると思います。他にも岩谷堂家具など素晴らしい家具がございましたが、積みきれず来週またお呼びいただくこととなりました。来週もまた、よろしくお願い致します。本日は良いお品をお売りいただき有難うございました。また、お客様をご紹介いただいた業者様、誠に有難うございました。本日二件目は板橋区小茂根へ遺品整理でお呼びいただきました。こちらでは高村光雲の銀製置物「恵比寿大黒天」、木彫りの仏像などをお売りいただきました。高村光雲の銀製置物「恵比寿大黒天」は大変状態良く、付属品も全て揃っておりました。銀900の刻印あり。現在銀の価格が上がっており、高価査定となりました。仏像は近年のものですが、造りの良い木彫り仏でしたので、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。お父様が大切にされていた仏像など、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。

森田曠平(もりたこうへい)1916年~1994年
1916年 京都に生まれる。
1932年 関西美術院で伊谷賢蔵に師事。石膏と人体素描、油絵を学ぶ。
1935年 第1回京都市展に洋画で入選。
1940年 小林柯白に師事し、日本画を学ぶ。
1943年 第30回院展に初入選。小林柯白が死去。
1944年 安田靫彦に師事。
1956年 第41回院展で奨励賞受賞。
1965年 第50回院展で日本美術院賞受賞。
1968年 第53回院展で日本美術院賞受賞。院展同人に推挙される。
1973年 第58回院展で内閣総理大臣賞受賞。
1982年 第67回院展で文部大臣賞受賞。国立能楽堂鏡板の「松」が完成。
1994年 死去。享年78才。

中山正(なかやまただし)1927年~
1927年 新潟県に生まれる。
1947年 多摩美術大学油絵科中退
1951年 日本美術会アンテパンダン展出品、アメリカ、イタリアで木版画展
1958年 第1回東京国際版画ビエンナーレ出品(第3回まで)
1959年 リトグラフ画集『ラッパ手』限定自家出版
1962年 ヨーロッパ、ギリシャ、トルコ、インド旅行、ミラノに滞在(翌年まで)
1963年 リトグラフ集『騎士のない馬』限定出版(パガーニ画廊/ミラノ)
1964年 バース・アカデミー・オブ・アート(イギリス)で木版画の講師を務める
1982年 木版画集『Tadashi Nakayama,His Life and Work』刊行(ヘンドリックス・アート・コレクション)
2000年 6月30日~7月6日、銀座和光ホールにて中山正木版画自選集展
東京国際版画ビエンナーレ、クラコウ国際版画ビエンナーレ、ノースウェスト国際版画展、日本アンテパンダン展などに出品。

高村光雲(たかむらこううん)1851年~1934年
1851 江戸・浅草北清島町に生まれる。
1863 仏師・高村東雲の弟子入りする。
1874 11年間の修行を終え、東雲より光雲の号を授かる。
1877 第1回内国勧業博覧会において「白衣観音」で龍紋賞を受賞する
1889 「矮鶏」が天覧に浴し、お買い上げとなり金賞を受賞する。
1890 東京美術学校の教授を務める。帝室技芸員拝命
1893 「老猿」をシカゴ万博に出品。
1900 「山霊訶護」をパリ万博に出品。
1908 文展審査員を務める
1919 帝国美術院会員
1925 聖観音菩薩製作をする。
1926 東京美術学校を退職し、名誉教授。
1929 国宝保存会委員
1934 東京で死去。享年83歳