東京都三鷹市にて桑原巨守のブロンズ像、松月斎寿政の黄銅茶托、掛軸など。

  

東京都三鷹市にて桑原巨守のブロンズ像、松月斎寿政の黄銅雪月花金銀高肉象嵌茶托、掛け軸などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、解体前のお片付け整理でお呼びいただきました。古くからお家に閉まったままの掛け軸や置物などをご処分したいとのことでご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、桑原巨守のブロンズ像、松月斎寿政の黄銅雪月花金銀高肉象嵌茶托、掛け軸など。彫刻家 桑原巨守の作品は数少なく、当社でも買い取りを強化している作家さんです。共箱などの付属品はございませんが、お客様にご満足いただける査定額で買取させていただきました。雪月花模様の茶托は松月斎寿政の作。明治から大正期に造られたものと思われます。黄銅地に金銀銅で梅花と月の満ち欠けが象嵌されています。外形が雪輪の形、貼り付け象嵌模様が月と梅花、全体で「雪月花」を表しています。五客それぞれに違った象嵌が施されてます。梅花紋は花が銀、蔕が金、茎が銅、葉は真鍮の象嵌かと思われます。月の満ち欠けは2点が金象嵌、3点が銀象嵌です。底面にそれぞれ「寿政」の刻印が有ります。重厚な造りで、とても丁寧な作行きです。煎茶道具も現在買い取りを強化しておりますので、こちらも高価査定で買取させていただくことが出来ました。掛軸は日本画のものが多く、シミなどはございましたがこちらも全て買取らせていただきました。良い作品を数多くお売りいただき、有難うございました。

桑原巨守(くわはらひろもり)1927~1993年
1927年 群馬県沼田市で生まれる。
1949年 東京美術学校彫刻科を卒業。関野聖雲に師事する。
1964年 二紀展にて「裸婦B」「裸婦A」で初入選となる。
1966年 二紀展にて「しゃがむ」で同人賞を受賞する。
1971年 女子美術大学教授に就任する。
1975年 第29回二紀展にて「風と花(その2)」「砂山」で菊華賞を受賞する。
1979年 ブルガリア政府に作品が買い上げとなる。
1982年 第2回高村光太郎大賞展へ招待出品し、美ヶ原高原美術館賞を受賞する。
1983年 第37回二紀展で文部大臣賞を受賞する。
1989年 第43回二紀展で宮本三郎賞を受賞する。
1993年 女子美術大学名誉教授となる。8月26日逝去。享年66。