東京都北区滝野川にて山下清のリトグラフ、近代日本名画撰、銀製や九谷焼の置物。

東京都北区滝野川にて山下清のリトグラフ「二重橋」、手摺木版画 近代日本名画撰、関武比古の銀製帆前船、九谷焼七福神の置物などをお売りいただきました。

先日お呼びいただいたお客様宅へ、再度出張買取させていただきました。お売りいただくお品の数が多く、前回積み残したお品や、新たに出てきましたお品の査定、買い取りをさせていただきました。お売りいただいたお品は、山下清のリトグラフ「二重橋」、手摺木版画 近代日本名画撰、関武比古の銀製帆前船、九谷焼七福神の置物など。「裸の大将」「放浪画家」などと世の人々から親しまれ、日本中を放浪していたことで知られる山下清(やました きよし)。お売りいただいた作品は、二重橋と人々の姿を細かく生き生きと描いたリトグラフ(石版画)。状態の良い作品でした。版画は丹青社出版の伝統芸術古法純手摺木版画 近代日本名画撰 全12図のセットになります。近代日本画の巨匠【横山大観、安田靫彦、竹内栖鳳、小林古径、富岡鉄斎、児玉希望、上村松園、福田平八郎、徳岡神泉】ら9名の名画12作品が厳選され、伝統古法純手摺りによって再現された木版画集です。 こちらは残念ながら二作品の欠品がございました。関武比古の銀製帆前船、九谷焼七福神の置物はガラスケースに収められており、状態の良いものでした。お引越しでなるべくお荷物を減らしたいとのことでしたので、他にも家具や絵画、空の額、贈答品なども併せてお売りいただきました。トラック一台分、数多く買取することが出来、お客様にお喜びいただけました。お引越しまで今しばらくお片付けが大変かと思いますが、残り少し頑張ってください。二度にわたり六角堂をご指名くださり、誠に有難うございました。帰りにいただきましたお茶やシュークリーム、とても美味しかったです。ご馳走様でした。

山下清(やましたきよし)大正11年(1922年)~昭和46年(1971年)
大正11年、東京都台東区浅草に生まれる。小学生の時に千葉県市川市の知的障害者養護施設八幡学園に入園。学園では「ちぎり紙細工」に没頭する。その才能に周囲は驚かされる。昭和14年、八幡学園を脱走しリュックひとつの放浪の旅へと出る。旅で印象づけられた風景を貼絵にし、画家や文学者から絶賛される数々の傑作を制作。花火が好きだった清は、花火大会開催を聞きつけると全国に足を運び、その時の感動した情景をそのまま作品に仕上げている。驚異的な映像記憶力を持ち「花火」「桜島」など行く先々の風景を多くの貼絵にのこしている。旅先で絵を描くことはほとんどなく、八幡学園や実家に帰ってから記憶をもとに一気に描くというスタイルだった。昭和46年、死去。享年49歳