東京都中央区勝どきにて伊藤國男の馬のブロンズ像、着物、反物などをお売りいただきました。
不動産業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お着物や反物などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお着物はお客様が成人式の時に一度のみ使用された振袖のセット、色留袖、紬など。サイズもあり、保管状態も良かったので、お客様にご満足いただける査定額で買取出来ました。証紙も大切に保管されてましたので、高価査定に繋がりました。反物は友禅のものや紬など。こちらも保管状態が良かったです。他にも帯留め・帯締め・草履・下 駄・かんざし・櫛・バッグ等などの和装小物も併せてお売りいただきました。シミ汚れなど状態に難のあるものも数点ございましたが、こちらも全て買い受けさせていただきました。着物の他にも馬の置物をご処分されたいとのことで確認したところ、馬のブロンズ像の第一人者である伊藤國男氏の作品でございました。以前にも何度か取扱させていただきましたが、伊藤國男のブロンズ像はまるで生きているかのような表情でとても精巧に造られております。さすが生涯全てを馬像制作に捧げたといわれる作家の作品でございます。残念ながら体の所々にスレ傷がありましたが、買取強化中の作家作品ですので、高価査定で買取らせていただきました。お売りいただいたお品々、大切に次へと繋げさせていただきます。たくさんのお品をお売りいただき、有難うございました。
伊藤國男(いとうくにお)1890年に岩手県生まれの彫刻家。
10人兄弟で家計を助けるためにある彫刻家の内弟子となり、その頃に馬と関ったことがきっかけで馬像を彫るようになりました。騎兵学校や御料牧場を訪ねては馬像の制作に励み、やがてその作品は天皇陛下の元にも置かれるようになりました。モデルとなった馬たちが次々と戦争で命を落とすことに心を痛め、全財産を費やして戦没馬慰霊像を制作しました。生涯の全てを馬像制作に捧げたといわれている作家でございます。