東京都新宿区中落合にて、塗師祥一郎、小山田典彦、上村松園などの絵画買取。

 

今年度初の出張買取。昨日は、各古物市場へ新年の挨拶準備や出張買取の日程調整、荷物の仕分けなどでバタバタしておりました。本日は二件の予定、一件はお見積り査定、一件は絵画の出張買取となりました。一件目は東京都渋谷区へ遺品整理によるお茶道具のお見積りで伺いました。表千家茶道のの師範をされていた方で、即中斎書付のお道具や茶掛けなどがたくさんございました。良いお道具が多く、目一杯の査定額を提示させていただいております。ゆっくりと処分していきたいとのことでしたので、処分される際にはまたお呼びください。二件目は新宿区中落合へ、処分整理でお呼びいただきました。タンス、絵画の買取でお呼びいただきましたが、残念ながらタンスは現在リサイクルの厳しいものでした。絵画は相見積もりでございましたが、当社にお売りいただくこととなりました。お売りいただいた絵画は、塗師祥一郎の油彩画「木」、小山田典彦の日本画「秋草」、上村松園のリトグラフ「序の舞」など。タトウ箱の欠品、額の痛みなどございましたが、当社で買い取りを強化している作家作品でしたので、頑張り査定で買い取らせていただきました。絵画の他に、小型家具や弓道の矢筒などもお売りいただきました。新年早々、良いお品をお売りいただき有難うございました。大切に次へと繋げさせていただきます。
倉庫へ戻る途中、新宿区西落合にある「横浜ラーメン山藤家」さんで食事をしました。わたしは味玉ラーメンをいただきましたが、バランスの良い家系ラーメンといった感じです。もやし、ライスのトッピングが無料なのがお得です。美味しかったです。

塗師祥一郎(ぬししょういちろう)1932~2016年
雪景を主題とした写実絵画を追求し、細やかな情感のこもる作風で知られている。
1932年 石川県小松市に生まれる。
1953年 金沢美術工芸大学洋画科を卒業。小糸源太郎に師事。
1952年 第8回日展に「展望」が初入選。翌年には光風会展に初入選。光風会会員となる。
1967年 光風会展退会。日洋展に参加。
1976年 日展会員となる。
1982年 「待春の水辺」が会員賞を受賞。
2003年 日本芸術院賞を受賞し、日本芸術院会員となる。
2008年 旭日中綬章受章。
2015年  埼玉県立近代美術館「未来に遺したい埼玉の風景-塗師祥一郎展」
2016年 84歳死去。

小山田典彦(おやまだのりひこ) 
1946年 宮城県に生まれる。父は日本画家小山田道憲
1969年 武蔵野美術大学日本画科卒業、福田豊四郎に師事
1972年 愛媛県美術展出品・知事賞・松山市長賞・愛媛新聞社賞受賞
1983年 個展開催(今治)
1989年 日仏現代美術展入選
1991年 個展開催(東京)
1994年 東京町田中央ライオンズクラブ旗製作
現在:無所属 埼玉県新座市在住

上村松園(うえむらしょうえん)
1875年 京都府に⽣まれる。
1887年 京都府画学へ⼊学。鈴⽊松年に師事。
1888年 「松園」の号を受ける。京都府画学校を退学。
1890年 第3 回内国勧業博覧会の出品作品の「四季美⼈図」が、⼀等褒状を受ける。
1893年 幸野楳嶺に師事する。
1895年 ⽵内栖鳳に師事する。
1900年 第8 回⽇本絵画協会、⽇本美術連合共進会にて⼆等銀賞受賞。
1940年 ニューヨーク万国博覧会に「鼓の音」を出品。
1941年 帝国芸術会員となる。
1943年 新文展審査員となる。
1946年 第⼀回⽇展審査員となる。
1948年 ⽇本⼈⼥性で初の⽂化勲章を受章。
1949年 逝去。享年74歳。