東京都三鷹市牟礼にて、茶道具、即中斎自作茶杓、永楽善五郎の花入。

 

東京都三鷹市牟礼にて、茶道具、表千家13代即中斎自作茶杓一対(銘蓬莱、寿山)、千家十職永楽善五郎(即全)の即中斎自筆(也風流)花入をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は、西東京市谷戸町にて、たくさんのお着物や和装小物などをお売りいただきました。多少シミや汚れなどあるものもございましたが、比較的状態も良く全て買い取らせていただきました。まとめてのご売却、有難うございました。二件目は三鷹市牟礼にて、茶道具、即中斎自作茶杓一対(銘蓬莱、寿山)、千家十職永楽善五郎(即全)の即中斎自筆(也風流)花入をお売りいただきました。表千家茶道をされていたお婆様のご遺品整理とのことでお呼びいただきました。本日で三日連続の茶道具買取、六角堂が最も得意とするお道具になります。即中斎自作茶杓一対は、黒田家12代黒田正玄の下削りで、銘は蓬莱、寿山とあります。永楽善五郎(即全)の花入は、即中斎の自筆で「也風流」とあります。也風流(またふうりゅう)の意味は、「不風流処也風流」(風流ならざるところまた風流)風流でも何でもないが、実はそのことが風流。全てを払い尽くして塵一つ無い、それこそ真の風流。茶席の禅語であります。お婆様の大切にされていたお道具、責任もって次へと橋渡しさせていただきます。本日は良いお道具をお売りいただき有難うございました。
今日は市場の開催日でしたので、夕方になってしまいましたが寄らせていただきました。市場を終えた後、みんなで池袋で一杯飲み、締めに小次郎らーめんさんへ行きました。仕事で疲れがたまっておりますので、スタミナラーメンを食べて栄養補給しました。明日からも頑張れそうです。

表千家家元十三代 即中斎宗匠
即中斎(そくちゅうさい)明治34年(1901)〜昭和54年(1979)。表千家13代。12代惺斎の次男に生まれる。兄不言斎の逝去により、昭和13年(1938)に家元を襲 名。第二次世界大戦の最中、昭和17年に千家同門会を発足させ、昭和24年(1949)には財団法人不審菴を設立。現代における茶の湯普及と伝統の保持と いう組織機構の基礎を築いた。

十六代永樂即全(えいらくそくぜん) (本名:茂一)1917年-1998年
1917年 「十五代:永樂善五郎(正全)」の長男として生れる
1935年 「十六代:永樂善五郎」を襲名
1936年  大磯城山荘内に城山窯を築窯
1971年  表千家「十三代:即中斎宗匠」より「陶然軒」の席号を授かる
1983年  京都府文化功労賞受賞
1990年  勲五等瑞宝章受章
1998年  長男・紘一に家督を譲り「即全」と号す

十二代 黒田正玄(くろだしょうげん)1906(明治39)年~1973(昭和48)年
12代黒田正玄は11代黒田正玄の長男として生まれました。名を久万吉(後に正玄)といいます。
父が死去したときまだ6歳だったため、叔父黒田常次郎と父の弟子上田定次郎に後見され、大正15年に家督相続する。周囲の援助を得ながら、戦中・戦後の困難な時期に家業を支えました。