東京都板橋区にて、和箪笥、お茶道具、鈴木表朔の香合、龍文堂造の鉄瓶。

 

東京都板橋区徳丸にて、和箪笥、お茶道具、龍文堂造の霰鉄瓶、桂離宮の古材で造られた二代鈴木表朔の桜蒔絵香合をお売りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。和箪笥やお着物の他、お茶道具や掛け軸(茶掛け)などをお売りいただきました。龍文堂造の霰鉄瓶、桂離宮の古材で造られた二代鈴木表朔の桜蒔絵香合の他、茶碗、水指、建水、棗などのお道具を一式買い取らせていただきました。鈴木表朔(すずきひょうさく)は京都の代表的な塗師であります。鈴木家は表派(ひょうは)という塗師の系統にあり、表派初代の木村表斎(1817~1885)は、朱塗、真塗を得意とし,現代に続く京塗の伝統を形作られました。桂離宮(かつらりきゅう)は、京都市西京区にある八条宮家(桂宮家)の別荘で、江戸初期に八条宮智仁(としひと)親王が創建。親王の没後一時荒廃したが、その後幕府の援助で数次にわたり増築。回遊式庭園と数寄屋風書院が有名であります。思い出のお道具たち、六角堂で大事に次へと橋渡しさせていただきます。古き良き時代のお道具をお売りいただき、ありがとうございました。
帰りに埼玉県富士見市のららぽーと富士見にある、「つじ田」さんへ寄り、濃厚らーめんをいただきました。豚骨、比内地鶏の鶏がら、魚介、野菜などを煮こんだ特製の濃厚スープが癖になってしまいます。美味しかったです。明日は東京都品川区、文京区へ出張買取、頑張ります!

二代 鈴木表朔(すずきひょうさく) 1905-1991
1905(明治38)京都生まれ。本名は貞次。俳号貞路。父・表朔の元で漆塗りの技法を学ぶ。
1926(大正15)年、21才の時に、聖徳太子奉賛展入選を果たしたのを皮切りに、創作活動を開始する。
1934(昭和9)には、流型派工芸展に出品。美術の新潮流に反応した作品を制作した。
その後、京展入賞、帝展、文展などに出品を続け、1937(昭和12)年、32の時に、パリ万国博銀賞を受賞する。
昭和53(1978)年、73才の時に、「現代の工芸作家展」出品、「漆と共に50年」記念個展を開催、1981(昭和56)には、古希記念個展を京都高島屋で開催した。
1991(平成3)年逝去。