東京都世田谷区北沢にて、桐箪笥、チーク家具、掛軸、万年筆、藤田喬平の花瓶。

 

東京都世田谷区北沢にて、古い加茂桐箪笥、チーク家具(ブックシェルフ)、掛け軸、パイロット蒔絵万年筆、人気ガラス工芸家藤田喬平の手吹花瓶をお売りいただきました。

本日は一件の出張買取、二件の見積もりで出張しました。一件目は、世田谷区北沢。先月お見積りにお伺いしたお客様と買取が成立しましたので、出張買取させていただきました。お売りいただいた桐たんすは、時代桐箪笥。お客様のご出身が新潟県加茂市で、何十年も前に購入された加茂桐箪笥。伝統工芸品に指定される前のたんすで、オーダーメイドのもの。二つのタンスを一つに組み合わせた大変珍しいタンスでした。現在、この時代の桐タンスの買い取りは厳しくなっておりますが、こちらは特別に買い受けさせていただきました。チーク製の家具はブックシェルフ。所々傷みがございましたが、人気のチーク家具、買い取りさせていただきました。掛軸は、田能村竹田の山水画や山本梅逸の花鳥図など。万年筆は、皇太子殿下御成婚記念の際に、パイロット社が國光会の中で人気の作家である吉田久斎とコラボして作られたものになります。ペン先は18金で、本体には御所車や桜の蒔絵が入っております。とても見事な万年筆でした。藤田喬平は東京府豊多摩郡大久保町(現・東京都新宿区百人町)生まれのガラス工芸家。東京美術学校で彫金を学ぶが、途中でガラス工芸に転向。その後、イタリアで学んだ色ガラスと金箔を混ぜた飾筥(かざりばこ)で独自のガラス工芸分野を確立されました。宮城県宮城郡松島町(日本三景・松島)に、藤田喬平ガラス美術館がございます。藤田喬平のガラス工芸品は、六角堂で買い取りを強化しております。良いお品をお売りいただき有難うございました。また近日、古銭などの買取りでお呼びいただけるとのこと、楽しみにお待ちしております。二件目は、神奈川県川崎市中原区へ、お茶道具の見積もりでお伺いしました。人間国宝である角谷一圭の弟である釜師角谷莎村(かくたにしゃそん)の鉄瓶、十四代坂倉新兵衛の萩茶碗、他にも棗や香合などございました。精一杯の査定額を付けておりますので、ご縁がございましたらご指名ください。三件目は、東京都大田区へお着物のお見積り。振袖や留袖、紬、帯などを査定させていただきました。こちらもまた、精一杯の査定額を付けておりますので、ご縁がございましたらご指名ください。本日の昼食は、世田谷区へ向かう途中、高円寺近くの環七沿いにある立ち食いそば屋さん「江戸丸」さんへと寄りました。安い、美味い、早いと、典型的な立ち食いそばの良店。初めて寄りましたが、メニューも豊富で、久々の立ち食いそばはとても良かったです。ゲソ天に春菊天を入れたうどんをいただきましたが、熱々でとても美味しかったです。また寄りたいと思います。夕食は遅くなってしまいましたが、最近通っている所沢市にある「麺場 壱歩」さんへ行きました。今日は九州麦味噌肉ネギらーめんをいただきました。とても美味しかったです。明日は、東京都足立区竹の塚へ出張買取、頑張ります!

藤田喬平(ふじたきょうへい)
1921 東京都新宿区に生まれる
1944 東京美術学校工芸科彫金部卒業
1949 2年間務めた岩田硝子工芸退社。ガラス作家として独立
1964 流動ガラスの代表作「虹彩」を発表
1973 飾筥の代表作「菖蒲」を発表
1977 ヴェネチア・ムラノ島にてガラス製作を始める
1989 恩賜賞・日本芸術院賞受賞。日本芸術院会員就任
1996 藤田喬平ガラス美術館開館
1997 文化功労者顕彰、紺綬褒章受章
2002 文化勲章受賞
2004 逝去