東京都中野区沼袋にて、岩田久利の朱影砡空三彩大鉢、能州紬、江戸小紋、袋帯など。

 

東京都中野区沼袋にて、岩田久利の朱影砡空三彩大鉢、能州紬、江戸小紋、袋帯などのお着物をお売りいただきました。

本日は二件の出張。一件目は、業者様のご紹介で世田谷区南烏山へ佐渡箪笥、中国明代の呉須染付大皿 の見積もりへ伺いました。こちらは、数社合い見積もりとのことでしたので、精一杯の査定をさせていただきました。佐渡箪笥は、八幡箪笥のもので、前欅に中は杉材を使われたもの。吉祥文の金具がとても素晴らしいものでした。残念ながら、背板に欠品、割れなどがございました。中国明代の呉須染付大皿は、割れ跡があり個人で直されたのでしょうか、接着剤で直された跡が多くございました。状態は残念でしたが、当社で探しているお品でしたので、精一杯の査定をさせていただきました。二件目は、中野区沼袋へお引越し前のお片付け整理にてお呼びいただきました。こちらでは、人気ガラス工芸家である岩田久利の朱影砡空三彩大鉢、お着物を買い受けさせていただきました。画像の能州紬は、能登半島輪島市内にあります絲藝苑(しげいえん)という織元さんにて、一点一点手作りで織られているものになります。こちらの能州紬は雲玄螺鈿と銘打たれ、能登から望む日本海に映える雲海が 朝焼けに染まる絶妙な色味を表現されたのでしょうか、ふっくらとした真綿系の地に淡い香色のぼかし染めを施した紬となっています。江戸小紋は、伊勢型写しの角通しというもの。文様の数が数千種以上もあるといわれる表情豊かな江戸小紋。その中でも、代表的な柄行で江戸三役のひとつ、「角通し」を配したものになります。角通しは縦にも横にも筋を通すという意味を持つといわれております。白地には、丹後ちりめんが使われております。状態も良く、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。良いお道具、お着物をお売りいただき有難うございました。
帰宅時に、埼玉県新座市にあるラーメン屋さん「伏竜」さんへと寄り、カラシビラーメンをいただきました。以前寄ったときに気になっていて、今回注文させていただきました。辛さは五段階あり、わたしは三辛をいただきました。唐辛子の『カラ』と山椒の『シビ』でカラシビというようで、想像以上の辛さでした。この辛さ、癖になるかもです・・・。いずれ、五辛に挑戦したいと思います。

岩田久利(いわたひさとし)
1925年 岩田藤七の長男として東京都で生まれでる
1939年 小寺健吉画塾に学ぶ
1941年 廣川松五郎に師事、デザインを学ぶ。伊藤熹朔に師事
1942年 和田三造に師事、デッサン、図案を学ぶ。春台美術・本郷研究所に通う
1951年 東京美術学校工芸部図案科卒業
1953年 岩田工芸硝子株式会社 代表取締役社長となる
1963年 武蔵野美術大学講師、窯業協会理事
1972年 日本ガラス工芸協会創立、初代会長、日展評議員
1973年 社団法人窯業協会理事(工芸担当)
1974年 現代工芸美術家協会評議員
1976年 第8回日展文部大臣賞受賞
1979年 紺綬褒章受章
1986年 ニューヨークメトロポリタン美術館20世紀Design and Architecture部門に藤七・久利・糸子作品が永久収蔵される
1994年 1月8日逝去(68歳)
叙勲 勲四等旭日小綬賞