埼玉県上尾市にて服部織物の袋帯など、さいたま市で桐箪笥、人間国宝田村耕一の鉢など。

埼玉県上尾市にて京都西陣の名門服部織物の袋帯など、さいたま市南区にて桐箪笥や人間国宝田村耕一の鉢などお売りいただきました。

本日は、二件の出張買取。一件目はお片付け整理で京都西陣の名門、服部織物の袋帯含む帯数点、河童のお着物、木彫り置物などお売りいただきました。服部織物は200有余年にわたり、帯一筋で営んでいる名門、シミなどございましたが、買い取らせていただきました。お売りいただくお荷物をまとめていただいてましたので、すぐに査定することが出来ました。お忙しい中、ありがとうございました。二件目は、さいたま市南区で桐箪笥や人間国宝田村耕一の鉢などお売りいただきました。田村耕一氏はご存知、鉄絵の技法で重要無形文化財(人間国宝)になられた陶芸家。当社の強化買取り作家ですので、お客様にお喜びいただける査定額にて買い受けさせていただきました。桐箪笥は、砥粉の落ちが目立ちましたが、厚みのある総桐箪笥でしたので、買い受けさせていただきました。お引越し前のお片付けでお忙しい中、ご指名くださり有難うございました。倉庫へ戻る途中、花月ラーメンさんへと寄りました。期間限定の「戦国武将らぁめん家康公」に豚めしセットをいただきました。戦国武将らぁめん家康公は、徳川家康が好んだといわれる八丁味噌を用いたラーメン。名古屋名物の味噌煮込みうどんをイメージした具材で、濃い味好きのわたしにはとても美味しかったです。花月ラーメンさんは色々な期間限定メニューを出されており、毎回楽しみにしております。また寄りたいと思います。
六角堂では、服部織物をはじめ、龍村平蔵、川島織物、長島成織物、河合美術、織悦、萬葉さんの帯を探しております。ご不要の帯がございましたら、六角堂までお問い合わせください。着物の査定担当のものとお伺いし、査定させていただきます。

鉄絵(てつえ)
鉄絵は酸化鉄(鉄に生じるサビの成分)を含む絵の具で描かれるため銹絵(=錆絵:さびえ)とも呼ばれます。素焼きした素地に絵を描いて、その上に釉薬をかけ焼成します。これを釉下彩(ゆうかさい)といい下絵付けと呼びます。鉄絵は酸化鉄で下絵を描く技法といえます。中国では鉄絵のことを黒花(こっか)と呼ぶことがあります。ここでいう花とは「模様」という意味で、鉄絵が黒く発色することから黒花と呼ばれております。

田村耕一(たむらこういち)
富本憲吉に師事して陶芸を学んだほか、全国の窯場を回って修業。昭和28年栃木県佐野に築窯。日本工芸会陶芸部会長として陶壇をとりしきる一方、東京芸術大学教授として幾多の後進を指導。たしかな理論と豊かな人間性に定評があった。壺、皿、陶板を中心に青磁銅彩、白泥鉄絵銅彩、白磁、染付に独自の作境を切り開いてきた。陶画にすぐれ、陶板に優品が多い。昭和61年鉄絵で人間国宝。62年1月3日死去。68歳。