千葉県船橋市にて、着物、贈答品、諏訪蘇山の香炉、今泉今右衛門の紅茶碗、庄司啓吉や長文堂の鉄瓶など。

   

千葉県船橋市にて、お着物、陶器や漆器などの贈答品、三代諏訪蘇山の青磁袴腰香炉、十三代今泉今右衛門の錦 露草絵紅茶碗、庄司啓吉(光洞)の尾張松文鉄瓶、長文堂の銀口鉄瓶をお売りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。品数がとっても多かった為、到着早々見積もり査定させていただきました。一日では運べる量ではなかったので、数回に分けて買い取らせていただくこととしました。まずはお着物、紬や訪問着など良いものが多かったのですが、残念ながらシミが多く出てしまっているものがほとんどでした。箪笥が四竿分もありましたので、こちらはN尾氏が担当し、一点一点丁寧に査定しました。査定が間に合わなかった残りのお着物、箪笥は次回買取させていただきます。お道具ですが、なんと本日も諏訪蘇山の香炉を発見。昨日は箱のみ出てきましたが、本日は中身のみ。なかなか出てくるものではございませんが、一日で奇跡がおき驚きました。しかしながら、昨日のは二代諏訪蘇山の香炉、本日は三代諏訪蘇山の青磁袴腰香炉、合わせる事が出来なそうです。火屋は純銀の火屋で、桐葉鳳凰文の透かし彫刻があり信幸造の刻印がございます。良いお品だけに、共箱の欠品がもったいないお品でした。鉄瓶が数点ありましたが、錆がとても多く、光洞のものは口に大きなカケがあり、長文堂のものは蓋口の周りにひび割れがございました。火鉢があり、実際にたくさん使用されたものとのことでしたので、仕方ないですね。残念です。今右衛門窯のカップ&ソーサーは棚で飾っていたもので、汚れが多くありましたが洗えば綺麗になりそうです。他にも贈答品やブランド時計などをお売りいただきました。花瓶や食器などは箱と中がバラバラになっていましたので、次回合わせていきながら査定していきたいと思います。トラックいっぱい買い受けましたので、残りは来週買取させていただくこととなりました。次回は柿右衛門窯の食器多数、関西火鉢や桐箪笥などの家具を買い取らせていただきます。お忙しい中、長時間お付き合いくださり有難うございました。次回またよろしくお願い致します。

三代 諏訪蘇山(すわそざん)1932~2005
3代諏訪蘇山は2代諏訪蘇山の弟・米沢蘇峰の次男として京都に生まれ、2代の養子となりました。
本名を修といいます。
1955(昭和30)年、京都市立美術大学陶芸科を卒業後、富本憲吉、近藤悠三、清水六兵衛に師事する。
1960(昭和35)年、中村弘子と結婚し、帝室技芸員・初代諏訪蘇山の後継者として養子となる。
1970(昭和45)年、3代諏訪蘇山を襲名しました。
1971(昭和46)年、光風会審査員に就任しました。
1976(昭和51)年、京都市美術展審査員に就任しました。
2002(平成14)年、古希を機に三女・公紀に家督を譲って隠居し、「玄心」と改名しました。
2005(平成17)年、歿、73歳。
伝統的技法を基盤とし、気品ある清澄な釉調と洗練された独自の作風を確立しています。
日展会友、光風会会員・審査員、京都工芸総合研究会会員、京都府美術工芸作家協会会員。