東京都杉並区上井草にて、掛軸、書道具、鐵斎翁書画寶墨などをお売りいただきました。

東京都杉並区上井草にて、掛軸、硯や画仙紙などの書道具、鐵斎翁書画寶墨などをお譲りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。お父様が生前大事にされておりました御道具、次の方へと大事に橋渡しさせていただきます。出張帰りに、いつもお邪魔する山田うどんへ寄り、人気のかき揚げ丼とかけそばセットをいただきました。山田うどんは埼玉県を地盤とするうどん屋のチェーン店で、埼玉県民のソウルフードともいえる人気店です。東京都民から埼玉県民となってもう20年、山田うどんはわたしにとってもソウルフードです!

鐵斎翁書画寶墨の「鐵斎翁」は、日本の文人画家、冨岡鉄斎のことで、富岡鉄斎の要請を受けて、1912年頃に中国に、特注され、その後、日本への輸出用として、大量に造られ始めました。もう100年以上も長く作られている人気の墨ですので、よくお客様宅でも見かける墨です。1970年代の「上海墨庁出品」のものからは、裏に「国華第一」と記載されなくなっていますので、こちらは、1970年以前の墨になります。20世紀の初頭、1912年頃(富岡鉄斎が75歳)から製造が始められたこの唐墨ですが、当初は、上海にあった「曹素功堯千氏」で作られていたと思われます。その後、1970年代の初めに、胡開文などの主な墨廠を、曹素功が統合して、「上海墨廠」として、一本化しました。この上海墨廠は、1980年代後半には、解体されて、元の、胡開文や、曹素功のブランドを使う幾つかの墨廠に戻っています。現在、売られている「鐵斎翁書画寶墨」の多くは、「上海墨廠 徽歙曹素功堯千氏精製」となっているものですが、稀に、「徽州胡開文製」のものもあるようです。上海墨廠統合前の高級油煙墨は、五石漆烟、超貢烟(超貢漆烟)、貢烟、頂烟の四等級に分けられていましたが、上海墨廠に統合された際に、この四等級は、油煙一〇一、油煙一〇二、油煙一〇三、油煙一〇四に名称変更されています。この鐵斎翁書画寶墨は油煙一〇一ですので、とても上質な墨といえます。

六角堂では、鐵斎翁書画寶墨をはじめ、乾隆御墨(文遡閣詩)(彩墨)、敬勝斎蔵墨、胡開文、龍鳳呈祥(程君房製)、百子図(程君房製)などの古墨を探しております。また、端渓硯、端石硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯、魯硯、太史硯などの硯、曹素功、汪近聖、汪節庵、胡開文、古梅園、墨運堂、玄林堂、鳩居堂などの墨、紅星牌、三星牌などの中国画仙紙、古筆をはじめ、拓本、硯箱、硯屏、水滴、墨床、筆架、筆筒、水印などの書道具を探しております。また、寿山石、青田石、田黄石、鶏血石などの希少な印材も探しております。書道具は、使用済みのものや状態の良くないものでも査定が付く場合が数多くあります。ご売却をお考えの際は、是非六角堂までご相談ください。

書道具の他、時代家具、古道具、骨董・美術品をご処分の際には、六角堂までお問い合わせください。