東京都稲城市にて原田泰治の木版画、大田区にて松澤登美雄の木彫り彫刻。

    

東京都稲城市にて原田泰治の木版画、大田区にて農民美術作家 松澤登美雄の木彫り彫刻をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は東京都稲城市へ絵画のご処分でお呼びいただきました。お売りいただいたお品は、原田泰治の木版画を二種、計七点。額装されていない版画のみで七枚のうち六枚が同作品。メールでお問い合わせいただいた際に査定させていた金額で、全て買い取らせていただきました。シミ汚れ等なく、保管状態の良い作品でした。お忙しい中、当社をお呼びいただき有難うございました。二件目は業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。桐箪笥やお着物、置物などをご処分されたいとご連絡いただき、お伺いしました。桐箪笥は残念ながら現在買取が厳しいたんすでしたが、お着物、反物はシミなどあるものの全て買い取らせていただきました。置物は木彫りの人形や、農民美術作家 松澤登美雄の木彫り彫刻「割烹着」、「棟梁」をお売りいただきました。農民の手工芸品として始まった「農民美術」は、大正から昭和初期にかけて全国に広がり、現在は長野県上田地域の伝統的工芸品として定着し、白馬・大町などで作られております。信州の風土を背景にした生活の中より生まれる奔放な作品が多くございます。すべて手作り品のため、同じ作品がなく、そこが魅力のひとつであります。松澤登美雄氏の作品も長野発祥の木端人形がルーツの農民芸術であります。お売りいただいた作品のように、温かい温もりを感じる作品を現在も作られております。多少スレなどございましたが、全体的に状態良く、お客様にご満足いただける査定額で買取させていただきました。本日は六角堂をご指名くださり、誠に有難うございました。
昼食で、世田谷区にある「長浜らーめん」さんへ行きました。コロナ禍で外食を控えておりますが、久々寄らせていただきました。とんこつ味噌にタマネギをトッピング。ゴマをたくさん入れるのが私流です。久々の長浜らーめんはとても美味しかったです。収束しましたら、以前のようにたくさん通いたいと思います。

原田泰治(はらだたいじ)1940年~
1940年 長野県諏訪市上町で生まれる。
1960年 武蔵野美術大学洋画科に入学、油彩画を学ぶ。翌年、商業デザイン科に再入学する。
1963年 武蔵野美術大学商業デザイン科卒業。デザイナーとして活動する。
1980年 第29回小学館絵画賞受賞
1982年 朝日新聞日曜版に「原田泰治の世界展」を連載開始/並行して全国で個展開催
1989年 アメリカ合衆国各地で展覧会を開催
1997年 長野冬季オリンピック競技大会での文化芸術祭に参加
1998年 諏訪湖のほとりに諏訪市原田泰治美術館がオープン
2000年 日本の全国各地20か所で「日本の童謡・唱歌100選展」開催
2008年 上田電鉄1000系電車のラッピング車輌「自然と友だち」のデザインを担当
2009年 日本グラフィックデザイナー協会会員
2009年 クロアチア共和国ナイーブ美術協会名誉会員中国・上海金山農民画協会会員を務める
現在、日本グラフィックデザイナー協会会員、クロアチア共和国ナイーブ美術協会名誉会員、中国・上海金山農民画協会会員。

松澤登美雄(まつざわとみお)1948年~
1948年、長野県白馬村生まれ
木彫家・尾澤千春氏に入門(農民美術家)
岐阜高島屋、横浜高島屋、池袋西武、池袋東武、ギャラリーにて個展多数
木彫フォークアートおおやにて大衆賞、銀賞、山田洋次記念賞受賞