静岡県伊東市にて表千家茶道のお道具やお着物をお売りいただきました。

  

静岡県伊東市にて表千家茶道のお茶道具やお着物をお売りいただきました。

お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。遠距離出張でしたので、昨日伊豆のビジネスホテルへ泊まり、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、着物、和装小物、茶道具、レコードなど。お着物は残念ながらシミ汚れの出てしまっているものが多くございましたが、全て買い受けさせていただきました。お茶道具はお客様のお母様が表千家茶道の師範をされておりましたので、たくさんの良いお道具がございました。十五代坂倉新兵衛の萩茶碗は表千家14代家元而妙斎の書付がございます。表千家13代家元即中斎の自作茶杓は黒田正玄下削で銘「松風」とあります。千家十職 中村宗哲 哲工房の六角香合には而妙斎の花押が入っております。釜師 和田美之助の釜は肩霰釜。市川準斎の銀唐松大棗は即中斎の書付があり、二重箱に収められております。帛紗(ふくさ)は千家十職 土田友湖のもの。他にも茶碗、水差、棗、茶入、香合、蓋置、建水、風炉、釜、花入、茶杓、皆具、菓子皿、鉄瓶、煙草盆、茶棚、炉縁、茶掛け軸など、たくさんのお道具をお売りいただきました。お稽古用のものも多くございましたが、全て買い取らせていただきました。お茶道具だけでもトラック一台埋まってしまうほどたくさんございました。お母様が大切にされていたお着物やお茶道具、当社で責任もって次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。
帰りに伊東マリンタウンへ寄り、伊豆高原ビールさんでまぐろ&うに&いくら丼をいただきました。海を前に食べる海鮮丼は最高でした。

十五代 坂倉新兵衛(さかくらしんべえ)
1972年 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
1974年 同大学院陶芸専攻 修了
1978年 十五代坂倉新兵衛を襲名
1984年 日本工芸会正会員
1993年 ロサンゼルス日米文化会館に於いて個展
1997年 ニューヨークで萩焼深川窯グループ展
1998年 明治村茶会にて野点席、立礼席担当、及び歴代展
2000年 パリで萩焼四百年展に出品
2012年 28年まで日本工芸会理事就任。28年まで日本工芸会山口支部幹事長
2013年 県指定無形文化財萩焼保持者に認定を受ける
2014年 佐川美術館に於いて「新兵衛の樂・吉左衛門の萩」展開催
2019年 旭日双光章受章

表千家家元13代 即中斎宗匠 即中斎(そくちゅうさい)明治34年(1901)〜昭和54年(1979)
表千家13代。12代惺斎の次男に生まれる。兄不言斎の逝去により、昭和13年(1938)に家元を襲 名。第二次世界大戦の最中、昭和17年に千家同門会を発足させ、昭和24年(1949)には財団法人不審菴を設立。現代における茶の湯普及と伝統の保持と いう組織機構の基礎を築いた。

表千家家元14代 而妙斎宗匠 而妙斎(じみょうさい)昭和13年(1938)生まれ。
表千家14代家元。13代即中斎の長男で、昭和42年に大徳寺の方谷浩明老師より「而妙斎」の号を与えられて宗員となる。昭和54年に即中斎が逝去し、翌55年2月28日に14代宗左を襲名した。平成2年(1990)には利休400年忌を迎え、法要をいとなみ茶事を催している。平成30年2月28日、代を譲り、隠居名の宗旦を名乗る。

千家十職 千家の流れを汲む茶の湯の道具を、代々にわたって制作する人たちを「職家」と呼びます。現在、「千家十職」と呼ばれる人々です。奥村吉兵衛(表具師)、黒田正玄(竹細工・柄杓師)、土田友湖(袋師)、永楽善五郎(土風炉・焼物師)、楽吉左衞門(茶碗師)、大西清右衛門(釜師)、飛来一閑(一閑張細工師)、中村宗哲(塗師)、中川浄益(金もの師)、駒澤利斎(指物師)の十人の職家をいいます。