東京都中央区晴海にて五世 秦蔵六造 塗金銅製 香爐、天柾本榧将棋盤など。

東京都中央区晴海にて五世 秦蔵六造 塗金銅製 「瑞雲」 香爐、天柾本榧将棋盤などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、遺品整理でお呼びいただきました。本日お売りいただいたお品は、五世 秦蔵六の香炉、天柾本榧将棋盤、掛け軸や七宝花瓶など。お父様が大切にされていたお品々をお売りいただきました。掛軸は横山大観や川合玉堂などの工芸画などがございました。秦蔵六は幕末~明治時代の鋳金家。初代から現在六代まで続く名工です。中国の青銅器をモチーフとした作品をはじめ、 茶道・華道で使われる湯沸、香炉、花生など日本の伝統文化に即した作品は日本国内問わず、中国でも需要が多くございます。初代より六世までそれぞれの個性はありますが鋳金技術はどれも最高峰であり、国内が誇る名工であります。お売りいただいたお品は五世 秦蔵六の塗金銅製 「瑞雲」 香爐。秦蔵六の作品には本品のようにところどころに金箔を張った作品が多く見られますが、時代経過と共に金箔がはがれている様を表している蔵六独特の意匠であり高く評価されております。共箱などの付属品はありませんでしたが、当社の買取強化作家作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。また、将棋盤や駒台などもお売りいただきました。こちらの将棋盤は宮崎県日向産の本榧製で天柾の厚みあるお品でした。昭和初期の頃の将棋盤とのことで多少のダメージはありましたが、大変素晴らしいお品でした。駒を紛失されてしまったようで、見つけ次第またお呼びいただけるとのこと、楽しみにお待ちしております。お父様の大事にされていたお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。