東京都豊島区目白にて明末呉須赤絵花鳥図大皿、お着物、反物。

 

東京都豊島区目白にて明末呉須赤絵花鳥図大皿、着物、反物などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お着物やお爺様が大切にされていた陶器をご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お着物は振袖のセットや黒留袖、訪問着など。反物は丹後ちりめんや大島紬など。また、和装小物も併せてお売りいただきました。明末呉須赤絵花鳥文大皿は17世紀初頭中国明時代の末期に広東省漳州市(しょうしゅうし)一帯で作られたものになります。明末赤絵の魅力はそ豪放な絵付けと造詣の荒々しさにあります。とくに器の縁に見られる「虫食い」と呼ばれる釉薬の剥離、そして高台周りの「砂高台」が特徴的です。砂高台とは焼き物の高台の底に砂の痕(あと)が残っているもの。重ね焼きの際、器物どうしが溶着するのを防ぐために砂をまいたために生じます。李朝陶磁器など、朝鮮の茶碗(ちやわん)などに多くございます。さらには高台内の「かんな削り」の跡などです。呉須赤絵は盛んに海外に輸出したもので、中国に残っているものは少なく、日本や欧米に作品が多く残っているようです。大変古い作品ですので、修理跡やニュウなどあるものが多い明末呉須赤絵ですが、お売りいただいた作品は大変状態の良いお品でした。お爺様が大切にされていたのが伺えます。中国陶磁器は当社で買取を強化しておりますので、お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。お売りいただきましたお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。