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緊急事態宣言延期による弊社対応について

新型コロナウィルスに対する政府の緊急事態宣言延期に伴い、引き続きお客様と社員の健康を最優先に考え下記の対応を実施します。1.出張査定員のマスク着用。2.出張査定員の手洗いうがいを徹底。3.出張査定員の体温計測。更に5月31日までの期間の出張買取は一日一件のみ、完全予約制とします。また電話受付時間を10時~17時、出張買取時間を11時~16時までの短縮営業とします。感染が一日も早く収束することを心より願いながら、従業員一同、感染予防・拡大防止に努めてまいります。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。

東京都小平市にて洋画家 小川博の油彩画、桐たんす、反物、和装小物など。

 

東京都小平市にて洋画家 小川博の油彩画、松創桐箪笥、反物、和装小物などをお売りいただきました。

お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。絵画や桐たんす、反物をご処分されたいとのことでご連絡いただき、出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、小川博の油彩画「水辺」、松創桐箪笥、作家物の京友禅、紬の反物など。松創桐たんすは高級家具の産地、広島県の府中家具の中で、最高級クラスの家具を手がける名門『松創』による桐製着物箪笥です。『松創』はIDC大塚家具でも取り扱いをしております。少々当たり傷があるものの、大変造りの良いタンスです。桐たんすにしまったままの反物も併せてお売りいただきました。絵画は洋画家 小川博の油彩画。タイトルは水辺、サイズは4号。小川博は日展入選、一水会佳作賞などの経歴を持つ実力派画家です。力強い筆のタッチと、豊麗な色彩のなか絶妙に変化していく色遣いが素晴らしい作品です。状態も良く、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。たくさんのお品をお売りいただき、有難うございました。

小川博(おがわひろし)1931(昭和6年)~
昭和6年 東京生まれ
日本美術学校卒
元 一水会会員・佳作賞2回
元 新世紀会員・新世紀賞4回
安井賞展入選・日展入選
太陽展出品
大潮会展特選2回、文部大臣賞
個展等多数

埼玉県さいたま市桜区にて伊藤東彦の鉄釉草紋花瓶、桐箪笥、着物など。

埼玉県さいたま市桜区にて伊藤東彦の鉄釉草紋花瓶、桐たんす、着物などをお売りいただきました。

お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。桐箪笥、着物などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、伊藤東彦(いとうもとひこ)の鉄釉草紋花瓶、桐たんす、着物など。たくさんのお品をお売りいただきました。桐箪笥は伝統工芸品指定 名古屋桐箪笥、着物は本場結城紬、加賀友禅など。他にも贈答品を多数お売りいただきました。中には伊藤東彦の鉄釉草紋花瓶など、当社で買取強化中の作家作品もあり、お客様にご満足いただける査定額で全て買い取らせていただきました。大切にされていたお品々、大事に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、たくさんのお品をお売りいただき有難うございました。

伊藤東彦(いとうもとひこ)1939年(昭和14年)~現在 福岡県出身。
東京芸大にて人間国宝 加藤土師萌、人間国宝 藤本能道に師事。同期に古川隆久、吉川水城。
大学院を修了後は茨城県笠間に居住し、人間国宝 、松井康成に師事。
伊藤は当初デザイナーを目指しており、作品にも顕著にその性質が現れオブジェ的、抽象的な作品を制作していたが、1973年頃より繊細な布目技法と草花などの絵付けを施した作品を展開し、さらに伊藤独特の器形により独自の芸術世界を構築している。近作においては1999年に新作トルソ陶(器で女性のボディーラインを模った作品)を発表しております。
1939年 福岡県大牟田市で生まれる。
1966年 東京芸術大学大学院陶芸専攻科を修了。
1967年 常磐窯業株式会社に嘱託として勤務。第六回日本現代工芸美術展で入選。
1968年 常磐窯業株式会社を退社。
1969年 茨城県窯業指導所研修生となる。
1970年 笠間市に窯を築く。
1973年 日本伝統工芸展で入選。伝統工芸新作展に出品。
1974年 第21回日本伝統工芸展出品作で布目芒文大皿が東京都教育委員会賞を受賞。日本工芸会正会員となる。
1975年 第2回伝統工芸武蔵野展で布目葛文大皿が奨励賞。
1984年 第31回日本伝統工芸展出品作、布目篠文大鉢が朝日新聞社賞を受賞。
1998年 茨城県議会議事堂陶壁画、春夏秋冬を制作。
1999年 紫綬褒章を受章。
2004年 日本伝統工芸展で監査委員を勤める。
2005年 今上天皇陛下貢上品を制作。

東京都立川市にて北村西望の銀製聖観世音菩薩、掛け軸、桐箪笥など。

   

東京都立川市にて北村西望の銀製聖観世音菩薩、掛軸、春日部桐箪笥などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。桐たんすや掛け軸などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、春日部桐箪笥、お父様が集めていらっしゃった仏像、掛軸など。桐箪笥は国の伝統工芸品に指定されている埼玉県の春日部桐箪笥。所々にシミ汚れなどございましたが、当社買取強化商品ですので、買い取りさせていただきました。掛け軸は日本画、山水画、幕末三舟の一人高橋泥舟の書など。銀製聖観世音菩薩は、彫刻家北村西望の作品。北村西望(きたむらせいぼう)1884~1987年は文化功労者として顕彰され、文化勲章を受章した日本彫刻界の泰斗です。お売りいただいた聖観世音菩薩は貴重な銀製の作品。残念ながら銀特有の変色で全体的に真っ黒となってしまっております。久々に箱から出してみて、作品のあまりの変貌にお客様は驚いておりました。可哀想な状態となってしまっておりますので、当社自慢の銀磨きで綺麗な状態に戻したいと思います。状態に難有ではありましたが、元の状態に戻ると信じ、お客様にご満足いただける査定額で買取しました。なるべく元の状態へと戻し、次に大切していただける方へと橋渡しさせていただきます。本日はお忙しい中、当社のご指名ありがとうございました。

北村西望(きたむらせいぼう)1884~1987年
明治17年 12月16日、長崎県に生まれる(現同県南有馬町白木野)。北村家は白木野の豪農で仏教に篤く、西望は四男の末子である
明治36年 京都市立美術工芸学校入学(彫刻科)。師の国安虎三郎、親友建畠大夢に囲まれて、創作に熱中する。日本画の同級生には川路柳虹、村上華岳などがいた
明治41年 文部省第二回美術展覧会に「憤図」が初入選する
大正5年 第十回文展に「晩鐘」が特選になり、翌年には早くも無監査となる
大正8年 第一回帝展の審査員となる
大正10年 東京美術学校教授となる。朝倉文夫も同じく教授になる
大正14年 帝国美術会員になる。「母子像」「喜ぶ少女」等の傑作を世に出す
昭和13年 「板垣退助翁」を国会議事堂内に設置
昭和22年 日本芸術院会員となる
昭和30年 長崎市「平和祈念像」完成
昭和33年 文化功労者に顕彰され、文化勲章受章。日展が創立されると共に常務理事となり、以後日展を中心に旺盛な創作活動を示す
昭和44年 社団法人日展会長となる
昭和45年 社団法人日本彫刻会名誉会長
昭和47年 長崎県島原城内に「西望記念館」完成。多くの作品を寄贈する
昭和49年 日展名誉会長
昭和50年 故郷の長崎県有馬町に「西望公園」完成
昭和51年 新宮殿に「天馬」奉納
昭和52年 広島平和公園「飛躍」設置
昭和53年 信貴山「聖徳太子像」設置
昭和55年 東京都「名誉都民」となる
昭和56年 御岳山「畠山重忠像」設置
昭和58年 日展「天女の舞」出品
昭和62年 3月、天寿をまっとうされる

東京都世田谷区三宿にて孟臣朱泥急須、煎茶道具、着物、反物など。

 

東京都世田谷区三宿にて平桃作別煙孟臣(水平壷)、荊渓恵孟臣製の朱泥急須、煎茶道具、着物、反物などをお売りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。お煎茶の道具やお着物をご処分されたいとのことでお呼びいただきました。今回買取させていただいた煎茶道具は、中国茶を飲む際に使用される茶具の茶壷(茶壺)です。 茶壷は、日本でいうと急須の役割をするもので、実用と鑑賞の両方を楽しめる中国茶器として、中国だけでなく、日本でも人気が高いお品物です。朱泥とは、鉄分の多い粘土を焼いてつくる赤褐色の無釉(むゆう)陶器。中国、明代に、煎茶の流行に伴って宜興窯(ぎこうよう)で創られました。宜興の紫砂土で作られた茶壷はお茶を美味しく淹れられると現在でも高い人気がございます。良い朱泥急須とは粒子が非常に細かく、鉄分を多く含み(これが赤くなる原因)逆にそれ以外の金属ミネラルはあまり含んでなく、これがお茶を美味しくするようです。急須はその形状から、後手・上手・横手と3種類に分類され、煎茶道では上手の急須の事は土瓶、取っ手のない急須は宝瓶と呼ばれます。今回お売りいただいた急須の底部にはそれぞれ「平桃作別煙孟臣」、「荊渓恵孟臣製」とあります。荊渓恵孟臣製の底部には篆書の字体で「荊渓恵孟臣製」という長方印がみられますが、荊渓とは宜興の昔の名前になります。孟臣とは、明朝時代から清朝時代にかけて、急須の基礎を発展させた現在でも名高い急須の作家です。平桃作別煙孟臣の蓋裏には「水平」の銘がございます。こちらは中国で人気のある砲口の形をしております。他にも茶托や鉄瓶などのお道具もお売りいただきました。また、紬のお着物や本場結城紬の反物なども併せてお売りいただきました。本日はお忙しい中、六角堂のご指名ありがとうございました。
近年中国の方々に朱泥急須などの煎茶道具は人気があり、価格が高騰しております。六角堂では、煎茶道具でしたら古いものから新しいもの、作家物から名前のないもの、日本のもの、中国唐物のものまで全て買い受けます。煎茶道に詳しいスタッフが一点一点丁寧に査定し、高額査定にて買取させていただきます。ご不要の煎茶道具がございましたら、是非六角堂までお問い合わせください。