東京都目黒区東山にて、木下孝則の油彩画「ばら」、和たんす、お着物。

本日は二件の出張買取。一件目は、世田谷区玉川へ出張買取しました。こちらは先日お呼びいただいたお客様で、先日お呼びいただいた時には源右衛門窯の陶器や贈答品を多数お売りいただきましたが、本日は中国唐木のキャビネット、民芸箪笥、絵画、贈答品などをお売りいただきました。また、ライカのカメラなども査定させていただきました。またのご縁がございましたら、ご連絡ください。二度にわたり、六角堂のご指名ありがとうございました。二件目は、目黒区東山へ遺品整理でお呼びいただきましたこちらでは木下孝則の油彩画「ばら」、和たんす、お着物などをお売りいただきました。木下孝則は大正から昭和時代にかけて、上品で軽妙な写実の画風を確立した洋画家。洋画研究のため渡仏し、フランス留学中にエコールドパリなど風潮に多大なる刺激を受け、その後の作風に大きな影響を与えました。今回お売りいただいた薔薇などの静物画を多く描かれましたが、一貫して都会の洗練された婦人像を描いた穏健な写実家として知られ、代表作には、「N嬢像」「後向きの裸婦」「バレーダンサー」などがあります。 当社の買取強化作家作品でしたので、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。良い作品をお売りいただき有難うございました。
本日の昼食は、目黒区にある「中国ラーメン揚州商人 目黒本店 」へと寄りました。揚州商人にはよく寄りますが、本日は麻婆茄子ラーメンをいただきました。山椒が効いており、とても美味しかったです。また寄らせていただきます。

木下孝則(きのしたたかのり)1894~1973
1894年 東京市に生まれる。
1917年 京都帝国大学法科政治経済学科入学。
1921年 第8回二科展に「富永君肖像」初入選。
1923年 渡欧。小島善太郎、児島善三郎、林武、野口弥太郎、木下義謙等と円鳥会会員となる。
1924年 第11回二科展に於いて樗牛賞を受ける。
1925年 第12回二科展に於いて二科賞を受ける。
1933年 サロン・ドートンヌに「ピンクのガウンをかけた女」出品。
1936年 木下義謙、小山敬三、硲伊之助等と二科会を退会し、一水会の創立に参加。
1937年 第1回一水会展に「O氏像」「ヴォーグ」「K嬢像」出品。
1952年 第1回日本国際美術展に「裸婦」「少女像」出品。
1962年 第1回一水会委員展(日本橋三越)に「靴下をはく女」出品。
1969年 改組第1回日展に「水色のバレーダンサー」出品。
1973年 3月没。勲四等旭日小綬章を受ける。享年79歳。