埼玉県東松山市にて、桐たんす、船箪笥、14代沈寿官の薩摩焼花瓶など。

埼玉県東松山市にて、時代桐たんす、船箪笥、14代沈寿官の薩摩焼花瓶などをお売りいただきました。

東松山市へ解体前のお片付け整理でお呼びいただきました。時代家具やお爺様が集めていらっしゃった陶磁器などを買い取らせていただきました。14代沈寿官は、12代の作風を模した伝統の白薩摩の金襴手や透彫、独自の研究により創作した「井光黒」と称される黒薩摩の作品など幅広く手掛ける作家です。薩摩焼を代表する作家で、当社でも買い取りを強化している作家さんです。良いお品をお売りいただきありがとうございました。大切に次へと繋げさせていただきます。
帰宅時に東松山市にある「いっちょう」さんへと寄りました。こちらは、昨年買取りの帰りに寄らせていただきました。高級料亭を思わせる雰囲気のお店ですが、とても低価格の和食居酒屋さんです。和食を中心にお料理メニュー約300種、ドリンクメニュー約200種類と豊富に揃っていますので、ついついたくさん注文してしまいました。「おっきりこみうどん」とても美味しかったです。また近くへ来た時には、寄りたいと思います。

十四代 沈寿官(ちんじゅかん) 1926(大正15)年生
14代沈壽官は13代沈壽官の長男として鹿児島県に生まれる。本名 大迫恵吉。
早稲田大学政経学部を卒業後は東京で代議士秘書を務めていましたが、
1961(昭和36)年から作陶生活に入りました。
1964(昭和39)年、14代沈壽官を襲名しました。
1973(昭和48)年、社会教育振興の功労により文化大臣感謝状を受賞しました。
1984(昭和59)年、文部大臣表彰を受賞しました。
1987(昭和62)年、地域文化功労賞文部大臣表彰(文化財保護功労)を受賞しました。
1989(平成元)年、大韓民国名誉総領事に任命されました。
1993(平成5)年、フランス国際陶芸ビエンナーレでフランス政府首相奨励賞を受賞しました。
大韓民国大田世界博覧会組織委員会長より感謝状を受賞しました。
鹿児島県民表彰を受けました。
1996(平成8)年、南日本文化賞を受賞しました。
1998(平成10)年、鹿児島県知事薩摩焼振興功労賞表彰を受賞しました。
1999(平成11)年、大韓民国銀冠文化勲章を受章しました。
名誉博士号を受けました。
2000(平成12)年、早稲田大学より芸術功労賞を受賞しました。
2003(平成15)年、大韓民国国済州道国際自由都市名誉弘報大使に就任しました。
2010(平成22)年、旭日小綬章を受章しました。
優美で気品に満ちた白薩摩、素朴で力強い黒薩摩、辰砂や鉄絵等も幅広く手掛け、
薩摩焼宗家としての名に相応しい創作活動を広く展開しています。
又、日韓の親善交流に果たした努力の数々は枚挙に遑がありません。
司馬遼太郎著『故郷忘じがたく候』のモデルとしても知られています。
司馬遼太郎によって井戸水が光る趣の「井光釉」と命名された独特の黒釉を開発し、
氏の芸術の特質を的確に言い表したものとして世に知られています。