東京都練馬区石神井台にて、玉珪銘江戸期銀製根付、銀製兜のボンボニエール。

 

東京都練馬区石神井台にて、仏像、仏具、玉珪銘江戸期銀製根付、天皇家卸下賜品銀製兜のボンボニエールをお売りいただきました。

遺品整理でお呼びいただきました。お爺様が生前集めていらっしゃった、仏像や根付、印籠、天皇家卸下賜品である銀製品のボンボニエールなどを、まとめて買い取らせていただきました。銀製の根付は江戸期の根付師玉珪のもの。玉珪は、上田令吉の『根附の研究』には「木刻を以て人物獣蟲を作る、天明寛政頃の人なり」と文献に記載されております。龍珪や法珪と同派で木刻のみを作り上げました。同派の根付師が明治になっても同名で同じスタイルの根付を製作していたとする説があり、恐らくこちらの根付は同派のものと思われます。銀製兜は菊紋が入っている為、おそらく天皇家卸下賜品であるボンボニエールと思われます。「ボンボニエール」とは、フランス語でボンボンと呼ばれる小さな砂糖菓子を入れる器。 日本では明治時代から、天皇のご即位をはじめ、お子様のご誕生やご結婚式などの皇室・宮家の慶事の度、金平糖が詰められたボンボニエールが祝宴の記念品として招待された人々に贈られてきました。ボンボニエールは、今なおコレクターさんが多く存在し、市場でも高額で取引されるものが多くございます。こちらの兜形ボンボニエールは希少なもので、お客様にご満足いただける査定額にて買い取らせていただきました。六角堂では、こういった根付やボンボニエールなどの時代小物の買い取りを強化しております。ご不要の時代小物がございましたら、是非六角堂をご指名ください。良いお道具をたくさんご売却いただきありがとうございました。
本日は志木市場でしたので、出張帰りに寄らせていただき、市場終了後いつものように仲間たちと「大島屋食堂」さんへ食事に行きました。こちらのお店はメニューが豊富で、いつ来ても飽きません。昨日に引き続き、T橋氏ご馳走様でした!

根付(ねつけ)とは、江戸時代に煙草入れや矢立て、印籠、小型の革製鞄(お金、食べ物、筆記用具、薬、煙草など小間物を入れた)などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。江戸時代から近代にかけての古根付と、昭和、平成の現代根付に大別されます。 製作国の日本以上に、日本国外では骨董的蒐集品として高く評価されております。