千葉県柏市にて、お着物、掛軸、置物、埼玉県三郷市にて、桐箪笥、神田浩二の絵画。

   

千葉県柏市にて、お着物、掛け軸、花瓶などの置物、埼玉県三郷市にて、桐たんす、お着物、一枚の絵作家神田浩二の絵画「水温む」をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は千葉県柏市にて、お引越し整理でお呼びいただきました。一か月ほど前にご予約をいただいて、ようやくお伺いすることが出来ました。掛け軸やお着物、花瓶などをお売りいただきました。掛軸は、画像の橋本雅邦の他、伊東深水などをお売りいただきました。橋本雅邦(はしもとがほう)は、江戸の生まれの日本画家、明治画壇の巨匠。本名は長郷。狩野派に学び、狩野芳崖とは同門。フェノロサ・岡倉天心に認められ、新日本画の確立に尽くしました。東京美術学校教授として横山大観・下村観山・菱田春草らを指導されました。中国七宝の花瓶は、古い箱に収められており、一見時代物のように見えますが、近年造られた工芸品でした。お着物は、ウールや喪服がございましたが、全て買い受けさせていただきました。他にも深川製磁などの陶器、象彦などの漆器をお売りいただきました。たくさんお売りいただき有難うございました。二件目は埼玉県三郷市へ、桐たんす、お着物、絵画の出張買取。遺品整理にて、お呼びいただきました。こちらでは、一枚の絵作家神田浩二の絵画の他、リトグラフなどお売りいただきました。お着物はシミ汚れなどございましたが、状態の良い帯なども多くあり、全て買い取らせていただきました。搬出時にお茶をいただいたり、お気遣いくださり有難うございました。本日は一人での出張でしたので、満開の桜を眺め、倉庫近くの山田うどんさんへと寄り倉庫へ戻りました。明日は埼玉県さいたま市南区へ出張買取。頑張ります!

橋本雅邦(はしもとがほう)1835~1908
1835年 江戸の木挽町(現在の銀座)狩野家の邸内で生まれる。父親は狩野派の絵師、橋本晴園。
1847年 狩野勝川院雅信に入門。
1854年 勝川塾の塾頭となる。
1860年 雅邦の号を貰い絵師として独立する。
1882年 第1回内国絵画共進会に「得宜」を出品し銅賞受賞。
1884年 フェノロサを中心に結成された鑑画会の活動に参加。
1889年 東京美術学校の初代日本画教授となる。
1890年 第3回内国勧業博覧会で「白雲紅樹図」が一等妙技賞受賞。
1895年 第4回内国勧業博覧会に「竜虎図屏風」を出品。
1898年 パリ万国博覧会に「竜虎図屏風」を出品し銀牌を受賞。
1898年 東京美術学校を退職。岡倉天心とともに日本美術院を創立。
1908年 死去。享年73歳。

神田浩二(かんだこうじ)
1972年島根県出雲市に生まれる。幼い頃から絵が好きで、学生時代には美術部に籍を置く。島根大学理学部数学科卒業後は家業を手伝いながら描き続け、各種コンクールに出品。
県展、島根洋画展、昭和美術会展、花の美術展等での受賞・入選、平成11年 画商に認められ専属契約、翌年 若手画家で創る<美術家集団21>の設立に参加する。
平成14年、一枚の絵「現代洋画精鋭選抜展」で過去に無い高評価を受け、審査員を驚かせる新表現で金賞を受賞。できる限り簡略化し、同系色でまとめる独特な作風を個性とし、風景を中心に描き続けている。