東京都世田谷区梅丘にて、人間国宝清水卯一の青磁花瓶、浅見隆三の三友ノ図香炉。

東京都世田谷区梅丘にて、人間国宝清水卯一の青磁花瓶、浅見隆三の三友ノ図香炉をお売りいただきました。

お引越し前の片付け整理にてお呼びいただきました。作家物の陶器などを処分されたいとのことでお呼びいただきました。お父様が大事にされていたもので、作家などの詳細が分からないとの事でしたので、一点一点説明させていただきながら、買い受けさせていただきました。中でも清水卯一は人間国宝となられた陶芸家で、こちらの作品は当社でも強化買取り作家のものですのでお客様にご満足いただける査定額にて買い取らせていただきました。浅見隆三 三友ノ図香炉の「三友」とは、松竹梅のこと。松竹梅が厳冬の風雪や寒冷に耐えて色を変えず、華美ではなく気品の高い清澄な趣をもつことから、士大夫、文人、僧などは、自然におけるみずからの姿を反映するものと考え、好んで描かれました。文人画が盛行した中国で北宋末から画題として扱われ、水墨で描かれてやがて文人画の伝統となりました。三友から松を除き、らんと菊を加えたものを四君子と呼びます。歳寒三友、三清ともいいます。お正月休み中にお問い合わせいただきましたが、お休みをいただいていたためお待たせしてしまいました。ご日程の調整をしていただき、ありがとうございました。
夕方志木市場のTさんからおごるからみんなで食事をしようと連絡いただきましたので、すぐに志木市場のみんなと合流させていただきました。向かった先は、中野区鷺宮にある「かごの屋 鷺宮店」。しゃぶしゃぶや色々な和和食が食べ放題のお店。おごりとのことでしたので、みんなが揃って一番贅沢な黒毛和牛コースを注文しました。ステーキや刺身、お寿司、揚げ物など、お腹いっぱいいただきました。とても美味しかったです。Tさんご馳走様でした!是非また呼んでください。

清水卯一(しみずういち)1926~2004
1926年 京都五条坂に生まれる
1940年 石黒宗麿に師事する
1949年 緑陶会結成に参加
1951年 日展初入選する
1955年 日本陶磁協会賞受賞する
1970年 近江蓬莱山麓に登り窯蓬莱窯開窯
1985年 重要無形文化財技術保持者(人間国宝)「鉄釉陶器」に認定
1986年 紫綬褒章受章
1992年 京都市文化功労者指定
1998年 京都府文化賞特別功労賞受賞する。勲四等旭日小綬章受賞
2004年 死去

浅見隆三(あさみりゅうぞう)1904~1987
1904年 京都市東山に生まれる
1923年 京都市立美術工芸学校図案科卒業
1924年 関西美術院で洋画を学ぶ
1929年 第10回帝展に「三葉紋花瓶」を出品初入選
1947年 第2回日展に「象嵌 干柿の図皿」を出品特選
1951年 第7回日展に「鶏頭ノ図花瓶」を出品特選、「博埴会」を結成
1955年 日展会員
1961年 京都工芸繊維大学講師
1962年 プラハ国際陶芸展で「条」が受賞
1964年 日展評議員
1966年 第9回日展で「暢」を出品
1967年 日本芸術院賞を受ける
1979年 日展参事
1981年 紺綬褒章を受章
1987年 死去