東京都中野区弥生町にて、博古堂の鎌倉彫古鏡式盆、島倉堂の鎚起銅製急須、本塩沢単衣着物など。

    

東京都中野区弥生町にて、博古堂後藤齋宮作 鎌倉彫古鏡式盆、島倉堂の鎚起銅製急須、本塩沢紬単衣などのお着物をお売りいただきました。

解体前のお片付け整理にてお呼びいただきました。解体で多くのものを処分してしまうので、少しでも再利用していただける物があればとのことでお呼びいただきました。古い贈答品の中から、鎌倉彫の盆を発見させていただきました。博古堂の作品は、我々古物業界でも有名な鎌倉彫の会社。博古堂後藤齋宮(いつき)の作でした。明治42年に作られた、古鏡式雀と花枝図の盆、とても雰囲気ある名品でした。鎌倉時代から佛師を家業として代々受け継がれてきた後藤家。26代後藤齋宮(いつき)は明治の変革期に際して、造佛から鎌倉彫へ目を向け、美術工芸品としての新しい境地を拓きました。博古堂は明治33年(1900年)、鎌倉市にある鶴岡八幡宮鳥居脇に店舗を構え、使うことを考慮した後藤彫りと彫刻を引き立て堅牢な幹口塗り(ひくちぬり)を考案しました。鎌倉彫で名門中の名門になります。お売りいただきました後藤斎宮の丸盆は、古い時代に作られた作品とは思えないほど、しっかりと漆が残っており、多少の傷はございましたが、美術品価値や鎌倉彫の資料としての価値もございましたので、お客様にご満足いただける査定額にて買い受けました。六角堂では、博古堂の作品を強化買取りしております。後藤齋宮(いつき1838~1908)をはじめ、子の後藤運久(1868~1947)、孫の後藤俊太郎(1923〜2006)、当代の後藤圭子の作品全て買い取り対象となっております。他にも、島倉堂の鎚起銅製急須、こちらは持ち手、摘みが唐木でつくられており、使用感あるものの良いお品でした。お着物は、本塩沢単衣着物をはじめ、留袖、訪問着、帯など、古いものでしたが良いお着物でしたので全て買い受けさせていただきました。多くのお品を処分せず次の方に橋渡しできるので、お客様にお喜びいただきました。お忙しい中、当社をご指名くださり有難うございました。
今日は志木市場の開催日でしたので、帰りに市場へ寄り今夜もまたみんなで食事をしました。いつも行く「大島屋食堂」で、北海づくし丼や牡蠣グラタンなどをいただきました。「大島屋食堂」はメニューが豊富で、いつ来ても飽きません。美味しかったです♪