東京都北区にて、13代今泉今右衛門の酒器、花瓶、14代辻常陸の箸置、水滴など。

東京都北区桐ケ丘にて、十三代今泉今右衛門の錦桃絵酒器、草花絵花瓶、宮内庁御用達十四代辻常陸の染錦おしどり箸置、おしどり水滴などをお売りいただきました。

お片付け整理にてお呼びいただきました。お父様が有田焼の作品が好きだったようで、花瓶、食器、大皿、飾り壷など有田焼作品が多くございました。
有田焼とは佐賀県にある有田町一帯の地域で作られる陶磁器全般の事を指します。多くの作家が手がけてきた有田焼ですが、中でも酒井田柿右衛門、今泉今右衛門の作品は人気があり、買取市場でも高額で取引されています。
六角堂では、酒井田柿右衛門、今泉今右衛門、井上萬二、中村清六、館林源右衛門、辻常陸、青木龍山、奥川忠右衛門などの有田焼人気作家の買取りを強化しております。ご不要の有田焼製品がございましたら、六角堂までお問い合わせください。
本日は午前中のみの出張買取でしたので、倉庫へ戻る途中近所の川越市にあるラーメン屋さん「松ちゃん」さんへと寄りました。昔ながらの町の中華食堂といった感じで、らーめんも昔ながらのなぜか落ち着くラーメンでした。また寄りたいと思います。

十三代 今泉今右衛門(いまいずみ いまえもん)
色鍋島今右衛門技術保存会を組織し、国重要無形文化財総合指定を受ける。
平成元年、重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定され、色絵磁器の確立と技術継承に力を入れる。
鍋島に吹墨・薄墨の技法を取り入れ、吹墨と薄墨を重ね合わせる吹重ねの技法を確立されました。
1949年 東京芸術大学工芸科 卒業
1957年 日展初入選
1965年 日本伝統工芸展奨励賞
1981年 日本伝統工芸展最優秀作品賞、色鍋島今右衛門技術保存会会長、佐賀県陶芸協会会長
1986年 紫綬褒章
1989年 重要無形文化財「色絵磁器」保持者に認定
1999年 勲四等旭日小綬章

十四代 辻常陸(つじ ひたち)
白磁発祥の地である佐賀県有田で、350年続く歴史的な窯元『辻家』に生まれる。本名、辻常喜。辻家は仙台藩主伊達綱宗に端を発し、百十二代霊元天皇に至るまで、辻家が生み出すその鮮麗たる磁器を認め、以後『常陸大掾(天皇直属の家臣)』の官位を賜り『禁裏御用窯元(皇族のみのための窯元)』として現在も尚、皇室へ数々の磁器を献上している。
1909年 佐賀県で生まれる
1930年 東京工業大学窯業科を卒業する
1947年 14代・辻常陸を襲名する
1985年 極真焼の再現に成功する
1988年 傘寿記念個展を開催する
1990年 天皇御即位の大礼に際し祝宴の儀記念の御料器の御下命を賜わる
1997年 米寿記念個展を開催する
1999年 卆寿祈念個展を開催する
2000年 イギリス王室エドワード王子夫妻へ作品を献上する
2007年 3月15日逝去