東京都練馬区春日町にて、お着物、博多人形、立花大亀などの茶掛け(軸装)、人間国宝十四代酒井田柿右衛門の錦 牡丹鳥文 額皿、人間国宝金城次郎の刷毛目魚紋茶碗、西岡小十の斑唐津茶碗、十四代沈寿官造の薩摩香炉。

東京都練馬区春日町にて、着物、博多人形、立花大亀などの茶掛(掛け軸)、人間国宝十四代酒井田柿右衛門の錦 牡丹鳥文 額皿、人間国宝金城次郎の刷毛目魚紋茶碗、西岡小十の斑唐津茶碗、十四代沈寿官造の薩摩香炉をお譲りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。お父様、お母様が大事にされていた多くのお道具がございました。茶掛けは茶道をされていたお母様の遺品、お父様の遺品である陶芸作品は人間国宝をはじめ、人気作家のお品が多数ございました。陶芸作品がお好きだったとの事、人間国宝である十四代柿右衛門、島岡達三、中島宏、金城次郎などをはじめ、沈寿官、西岡小十、坂高麗左衛門、大樋長左衛門(大樋長楽)、玉置保夫、伊勢崎満、林正太郎、中里重利などなど、たくさんの名品がございました。一点一点、丁寧に説明し、お客様にご満足いただける査定額にて買い受けさせていただきました。今回は数点のみの買い取りでしたが、また次回お呼びいただけるとの事、楽しみにお待ちしております。お忙しい中、遠路ご実家まで来てくださり有難うございました。また次回もお客様とわたしの故郷、練馬区について思い出話させて下さい。
昨日、わたしと同じ古物商の仲間たちから出張土産をいただきました。茨城県へ出張されたOさんからはスイートポテトタルトケーキ、静岡県へ出張されたYさんからは伊勢えび味噌汁、美味しくいただきます。有難うございました。
六角堂では作家物の陶芸作品の買い取りを強化しております。作家の無いお品でも買い取りしておりますので、ご不要の場合は、ご処分前にご連絡ください。陶芸作品に詳しい鑑定士がお見積りに伺わせていただきます。

立花大亀(たちばな だいき)1899~2005
明治32年12月22日生まれ。臨済(りんざい)宗。大正10年出家。京都大徳寺塔頭(たっちゅう)の徳禅寺住職となる。大徳寺派宗務総長を2期つとめ,昭和38年最高顧問,48年大徳寺内に如意庵を復興して庵主となる。57-61年花園大学長。平成17年8月25日死去。105歳。大阪出身。堺市実業補習学校卒。著作に「度胸の据え方」「利休に帰れ」など。

十四代酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)1934(昭和9) – 2013(平成25)
陶芸家。酒井田家十四代。多摩美大卒。十二代・十三代に師事する。一水会委員。西部工芸会副幹事長。
重要無形文化財保持者(人間国宝、2001年7月12日認定。色絵磁器)、佐賀県陶芸協会会長、日本工芸会副理事長、および九産大大学院芸術研究科専任教授。

金城次郎(きんじょうじろう)1912年~2004年
那覇市生まれの陶芸家。国の重要無形文化財「琉球陶器」保持者(沖縄県で初の人間国宝)。子の須美子、孫の宮城三成も陶芸家。
1912年 沖縄県に生まれる
1925年 新垣栄徳の製陶所に入門、壷屋の製陶に従事
1946年 那覇市壷屋に築窯。浜田庄司、河井寛次郎らに師事
1985年 人間国宝に認定、沖縄県功労賞受賞
1993年 勲四等瑞宝章受賞
2004年 死去

西岡小十(にしおかこじゅう)
1917年 佐賀県唐津市に生まれる
1945年 終戦を迎え日本に帰る
1950年 唐津に帰郷し、友人とともに色唐津の古窯址を訪れる。
1953年 古唐津を再現する為、古窯址の発掘を始める。
1960年 古窯址の発掘が縁となり、小山富士夫氏と知り合う。
1971年 小山冨士夫に指導され、割竹式登窯を唐津衣干山の頂に築いて独立。
1975年 初の個展と古唐津陶片展を姫路のデパートで開催。偶然来館した荒川豊藏に茶碗を求められる。
1981年 絵斑唐津の焼成復元に成功。小十窯を開く。
1983年 梅花皮唐津の復元に成功
1999年 石川県辰之口町に加賀唐津、辰之口窯を開窯。
2006年 逝去

十四代沈壽官(ちんじゅかん)1926(大正15)年生
14代沈壽官は13代沈壽官の長男として鹿児島県に生まれました。
本名を大迫恵吉といいます。
早稲田大学政経学部を卒業後は東京で代議士秘書を務めていましたが、
1961(昭和36)年から作陶生活に入りました。
1964(昭和39)年、14代沈壽官を襲名しました。
1973(昭和48)年、社会教育振興の功労により文化大臣感謝状を受賞しました。
1984(昭和59)年、文部大臣表彰を受賞しました。
1987(昭和62)年、地域文化功労賞文部大臣表彰(文化財保護功労)を受賞しました。
1989(平成元)年、大韓民国名誉総領事に任命されました。
1993(平成5)年、フランス国際陶芸ビエンナーレでフランス政府首相奨励賞を受賞しました。
大韓民国大田世界博覧会組織委員会長より感謝状を受賞しました。
鹿児島県民表彰を受けました。
1996(平成8)年、南日本文化賞を受賞しました。
1998(平成10)年、鹿児島県知事薩摩焼振興功労賞表彰を受賞しました。
1999(平成11)年、大韓民国銀冠文化勲章を受章しました。
名誉博士号を受けました。
2000(平成12)年、早稲田大学より芸術功労賞を受賞しました。
2003(平成15)年、大韓民国国済州道国際自由都市名誉弘報大使に就任しました。
2010(平成22)年、旭日小綬章を受章しました。
優美で気品に満ちた白薩摩、素朴で力強い黒薩摩、辰砂や鉄絵等も幅広く手掛け、
薩摩焼宗家としての名に相応しい創作活動を広く展開しています。
又、日韓の親善交流に果たした努力の数々は枚挙に遑がありません。
司馬遼太郎著『故郷忘じがたく候』のモデルとしても知られています。
司馬遼太郎によって井戸水が光る趣の「井光釉」と命名された独特の黒釉を開発し、
氏の芸術の特質を的確に言い表したものとして世に知られています。