東京都文京区弥生にて、古い和たんすや仏具、インド東海岸のマラバル産沈香「真南蛮」(まなばん)や香炉などの香道具をお売りいただきました。

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東京都文京区弥生にて、古い和たんすや仏具、インド東海岸のマラバル産沈香「真南蛮」(まなばん)や香炉などの香道具をお譲りいただきました。

解体業者様のご紹介で、旧家解体前のご整理処分でお呼びいただきました。いつもお呼びくださり有難うございます。片付けをしておりましたら、輝かしく光るものが目の前にございました。出ました!香木です。こちらの香木は、「真南蛮」(まなばん)といい、インド東海岸のマラバル産の酸味、苦味のあるものになります。有名な伽羅に比べると、質は落ちるものの、立派な沈香香木です。カケなどございましたが、人気のお品ですので、お客様にご満足いただける査定額にて買い受けました。

沈香(じんこう)・・・ジンチョウゲ科の樹高の高い常緑樹の樹皮が菌に感染したり傷がつくと、それを治すために植物自身が樹液を出します。この樹液が固まって樹脂となり、長い時間をかけ胞子やバクテリアの働きによって樹脂の成分が変質し、特有の香りを放つようになったものを沈香(じんこう)といいます。沈香という名前は「沈水香木」、つまり普通の木よりも比重が重いため「水に沈む」ことに由来しています。沈香のもとになる木は、大人の木になるまでに約20年かかり、沈香ができるまでに50年、高品質の沈香になるには100~150年かかると言われています。沈香ができるメカニズムには現在でも謎が多く、また偶然性に左右される面が大きいことから、人工的に生成することは極めて難しく、とても貴重なものとして扱われています。沈香は産地によって「シャム沈香」、「タニ沈香」と分類されることもあります。シャム沈香は、インドシナ半島(タイ、カンボジア、ベトナムなど)で産出される沈香で香りの甘みが特徴、タニ沈香はインドネシアの島々で産出される沈香のことで香りの苦みが特徴です。なお、香道では産地(木所(きどころ))を手掛かりにして沈香を六種類に分類した「六国(りっこく)」というものもあります。伽羅(きゃら)ベトナム産。五味に通ずる。羅国(らこく)タイ産。甘味。真那賀(まなか)マラッカ産。無味。真南蛮(まなばん)インド東海岸のマラバル産。酸味、苦味。寸聞多羅(すもたら)インドネシアのスマトラ産。苦味、鹹味。佐曾羅(さそら)インドのサッソール産。鹹味。この六国については、現在では国名や地名などがいろいろ変化していて、実際の正確な産地名などははっきりしていないようです。さらに香りを味に置き換えた「五味(ごみ)」に分けられます。五味とは甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん)・苦(く)の五種類の味を指し、この五味が何種含まれるか、組み合わせはどうかを判断します。以上を香道における分類として「六国五味(りっこくごみ)」と呼ばれる方法が編み出されました。

六角堂では、伽羅・沈香・白檀など、香木を強化買取りしております。香木の他、香道具や線香なども探しております。ご不要のお道具がございましたら、是非六角堂までお問い合わせください。香木・香道具に詳しいスタッフがお伺い、査定、高価買取させていただきます。