埼玉県さいたま市大宮区にて、屏風や掛軸、章玉作貴石細工七福神の置物をお売りいただきました。

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埼玉県さいたま市大宮区にて、屏風や掛軸、章玉作貴石細工七福神の置物をお譲りいただきました。

水晶、瑪瑙、翡翠、虎目石、ラピス、ピンク水晶、紫水晶(アメジスト)を掘って作られた七福神の置物セットになります。七福神とは、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七つの神様の総称です。「七難即滅、七福即生」の説に基づくように、七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。七福神の信仰は、室町時代の末期のころより生じ、当時の庶民性に合致して民間信仰の最も完全な形となって育てられてきました。特に農民、漁民の信仰として成長し、現代に今も生き続けてきたのです。 こちらの貴石は日本伝統工芸会正会員、一級宝石研磨士の章玉が彫った作品と思われます。七福神いずれも良く彫られており、大変面白いお品です。お売りいただき有難うございました!

河野時之信(初代 章玉)は明治三十六年、九歳にして水晶彫刻にたずさわり、以来この道一筋に精進して人生の全てを彫刻技術の考案、後継者の育成にかけ晩年には山梨県県政功績者として表彰されて現在の河野製作所の礎をつくり上げました。
二代目章玉(河野信美)は初代章玉の長男として大正十年十一月出生。昭和十二年から父に師事して水晶の彫刻に従事。昭和十七年から四年間の徴兵後、再び彫刻技術の改良・後継者の育成に励み、昭和三十五年、山梨県知事から職業訓練指導員免許証を受けたのを初めに、昭和四十二年輸出貢献企業の認定。同年、中小企業庁から優秀商品証書を授与。
昭和四十九年、皇太子御成婚十五周年記念作品の製作。昭和五十年、迎賓赤坂離宮への出品作品の製作と、数々の展示会各賞を受賞。山梨県水晶彫刻協同組合理事長として組合体質の強化、水晶彫刻の美術品としての地位向上をめざし現在に至っています。