東京都渋谷区広尾にて初代 久保田一竹の訪問着、帯、東山魁夷の木版画。

東京都渋谷区広尾にて初代 久保田一竹のぼかし染め訪問着、辻が花帯、東山魁夷の木版画「青い峡」をお売りいただきました。

お着物をご処分されたいとお電話いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は初代 久保田一竹のぼかし染め訪問着、辻が花帯、作家物のお着物、東山魁夷の木版画「青い峡」など。初代久保田一竹は20歳の時に東京国立博物館で辻が花と出会い、感銘を受け生涯をその研究にささげることを決意されました。太平洋戦時での召集などの困難を乗り越え、手描き友禅を生活の糧としながら、研究を続け、60歳にして初めて「辻ヶ花」を完成させます。これが「一竹辻ヶ花」と命名された逸品の始まりです。一竹の着物はファンも多く、特に初代のアイテムは非常に高値で取引をされているため、高額査定で買い取らせていただくことが出来ました。残念ながら若干ヤケやシミが出てしまってはおりましたが、当社で買い取り強化している初代久保田一竹作品、お客様にご満足いただける査定額で買い取らせていただきました。他のお着物もシミ汚れの出てしまっているものもございましたが、当社で買取強化している作家作品もあり、全て買い取らせていただきました。絵画は日本画の巨匠「東山魁夷」の木版画「青い峡」。京都の山をモチーフにされた作品です。こちらもまた社で買取強化している作家作品、お客様にご満足いただける査定額で買取させていただきました。お客様の大切にされていたお着物、絵画など、大切に次へと繋げさせていただきます。良いお品を多数お売りいただき有難うございました。

初代 久保田一竹(くぼたいっちく)1917年(大正6年)10月7日~2003年(平成15年)4月26日
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 逝去(享年86歳)

東山魁夷(ひがしやまかいい)1908~1999年
1908年 横浜市に生まれる。
1929年 第10回帝展に「三国の秋」を出品し初入選。
1931年 東京日本美術学校日本画科卒業。結城素明に師事し、魁夷と号する。
1934年 第1回独文化交換学生としてベルリン大学入学。
1939年 第1回日本画院展で「冬日」が日本画院賞第一席となる。
1969年 文化勲章受章。文化功労者として顕彰される。
1979年 「日本東山魁夷絵画展覧会」が開催され訪独。
1980年 「第二期唐招提寺障壁画展」が開催される。
1995年 米寿記念「唐招提寺障壁画と画業60年の歩み、東山魁夷展」開催
1999年 死去。勲一等瑞宝章受章。
2005年 ⾹川県に「東⼭魁夷せとうち美術館」が開館