東京都豊島区にて横山善一の彫刻、清瀬市にて堂本印象、寺崎広業の掛軸など。

   

東京都豊島区にて横山善一の彫刻、清瀬市にて堂本印象、寺崎広業の掛軸などをお売りいただきました。

本日は三件の出張買取。一件目は東京都板橋区上板橋へお着物の買取でお呼びいただきました。以前お呼びいただいた業者様のご自宅で、ご実家にあったお着物の処分でお呼びいただきました。少々古いお品のためシミ汚れの出てしまっているものがほとんどでしたが、正絹のものが多く全て買取させていただきました。他にも茶釜や贈答品なども併せてお売りいただきました。また何かございましたら、ご連絡ください。二件目は豊島区東池袋へ、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。反物をご処分されたいとのことでご連絡いただき、本日出張させていただきました。お売りいただいた反物は、丹後ちりめん、大島紬など。若干シミ汚れが出てしまっておりましたが、全て買い受けさせていただきました。横山善一の木彫り彫刻「雪国の女」も併せてお売りいただきました。横山善一は木彫の本場である富山県に在住で積極的な活動を展開している木彫家。海外の木彫展にも招待出品されたりと国際的に活躍される一方で、国内では日展を主な舞台として活動しており、造形と自然との融合を計るような彫刻を主要なテーマとしながら、母子像などの彫像や木彫レリーフなど幅広い制作をされています。お売りいただいたお品は、木彫裸婦像「雪国の女」。高さ45cmの大振りの作品です。共箱に納められ良い状態で保管されておりましたので、お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。お喜びいただけて良かったです。三件目は清瀬市へ、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。本日ご連絡いただき、即日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、お稽古用の茶道具一式、茶釜、楽器、チェスト、堂本印象、寺崎広業の掛け軸など。堂本印象の掛軸は共箱付の花鳥図。残念ながら全体的にシミが出てしまっておりました。寺崎広業はシミが少なかったものの共箱がありませんでした。どちらも買取強化中の作家作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買取させていただきました。たくさんのお品をお売りいただき、有難うございました。本日三件の出張買取、たくさんのお品をお売りいただきました。大切にされていたお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。

横山善一(よこやまぜんいち)
昭和15年 富山県井波町生まれ
東京芸術大学彫刻学科卒業、大学院卒業
昭和48年・60年 日展特選
現在、日展会員、日本現代工芸美術家協会会員・評議員

堂本印象(どうもといんしょう)1891~1975年
1891 京都に生まれる。本名三之助。
1910 京都市美術工芸学校を卒業。西陣織の図案描きに従事。
1918 京都市立絵画専門学校(現:京都市立芸術大学)に入学。
1919 第一回帝展に初出品「深草」が入選。のち第三回展「調鞠図」は特選。
1920 西山翠嶂に師事する。青甲社に入る。
1925 第6回展「華厳」は帝国美術院賞を受賞。
1934 画塾「東丘社」創立。
1936 京都市立絵画専門学校教授となる。
1944 帝室技芸員となる。
1950 芸術院会員となる。
1952 ヨーロッパ巡歴。
1955 このころより、抽象表現の世界に分け入る。
1961 文化勲章受章
1963 ローマ法王ヨハネ23世より大阪聖マリア大聖堂壁画揮毫の功績によりシルベストロ文化第一等勲章を受ける。
1966 堂本印象美術館を自らのデザインにより設立。
1975 死去。享年83歳。

寺崎広業(てらさきこうぎょう)1866~1919
1866年 秋田県で生まれる。
1883年 狩野派の小室秀俊に師事する。
1888年 上京して四条派の平福穂庵、南画家の菅原白竜に学ぶ。
1890年 内国勧業博覧会で褒状を受ける。
1891年 日本青年絵画協会の結成に参加。
1898年 日本美術院の創設に参加。
1901年 東京美術学校教授となる。
1907年 第1回文展に出品する。国画玉成会結成に参加。
1912年 第6回文展に出品。
1917年 帝室技芸員となる。
1919年 逝去。