東京都三鷹市にて紅星牌 画仙紙、澄泥硯、印材、古墨など書道具の買取。

 

東京都三鷹市にて紅星牌 画仙紙、澄泥硯、印材、古墨など書道具をお売りいただきました。

業者様のご紹介で、遺品整理でお呼びいただきました。お客様のお父様が書道の先生をされていたとのことで、たくさんの書道具を買取らせていただきました。お売りいただいたお品は、紅星牌 画仙紙、澄泥硯、端渓硯、寿山石や鶏血石の印材、古墨、筆、書道本など。
画仙紙の王様として君臨し続けてきたベストセラー紅星牌(こうせいはい)は中国での人気があり、古物業界では大変人気のあるお品となってます。紅星牌には原料の配合・厚みなどで違う名前が付いてます。
棉料単宣 基準となる種類。薄手で稲藁の割合が多い為、浄皮単宣に比べニジミが多くなります。
浄皮単宣 厚さは「棉料」単宣と同じ。稲藁の割合が棉料単宣に比べ少ないので、棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
棉料重単宣 単宣を少し厚く漉いています。棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
棉料綿連宣 単宣よりも薄く漉いています。薄いのでニジミが美しく出ると言われています。
棉料夾宣 漉く際に二度すくいして漉いており、単宣を2枚合わせにした程度の厚さがあります。
棉料二層夾宣 夾宣を乾燥させる際に2枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。厚さがあるので墨が紙の奥深くに浸透し、横への広がりが少なくなります。夾宣よりも更に力強さが表現できます。
棉料三層夾宣 夾宣を乾燥させる際に3枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。厚いので力強さとカスレが出せます。
サイズは四尺画仙、半切のものなど、多数ございました。半切(はんせつ)は寸法が34.5×136cm。半切は四尺画仙(全紙)をタテ半分に切ったもので、伝統的に最も使用されてきたサイズです。
澄泥硯(ちょうでいけん)は、端渓硯(たんけいけん)、歙州硯(きゅうしゅうけん)、洮河緑石硯(とうがろくせきけん)と共に中国良硯の四宝といわれております。また、端渓硯、歙州硯、澄泥硯は三大名硯といいます。澄泥硯には石を原料としたとする自然石説と、泥を焼成したとする焼成硯説があります。澄泥硯には緑、黄、紅,、白、紫、青、朱の7色があり、それぞれ緑豆沙(緑豆の色)、鱔魚黄(鱔魚(田鰻)の背中のようなくすんだ黄色)、蝦頭紅(海老の頭の赤)、魚肚白(魚の腹のような紅白色)、玫瑰紫(薔薇の花のようなくすんだ紫色)、蟹殻青(蟹の甲羅の青)、朱沙澄泥と呼ばれています。澄泥硯は鋒鋩が非常に強く、特に唐墨との相性が良い事で知られております。
他にも硯や墨、印材、書道書籍、宣紙、画仙紙、筆、拓本、筆架、筆筒、水洗、水滴、筆洗、文鎮などたくさんの書道具をお売りいただきました。お父様の大切にされていた書道具、大切に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。