埼玉県和光市にて中里重利の唐津耳付花入、桐箪笥、着物。

  

埼玉県和光市にて中里重利の唐津耳付花入、桐箪笥、着物をお売りいただきました。

お片付け業者様のご紹介で、お引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。桐箪笥、お着物などをご処分されたいとご連絡いただき、本日出張買取させていただきました。お売りいただいたお品は、中里重利の唐津耳付花入、桐箪笥、着物。桐箪笥は伝統工芸品紀州箪笥で、厚みのある桐箪笥、反物は大島紬、友禅など。他にも信楽焼や備前焼など。多数ある中、中里重利の花入は当社で買取を強化している作家作品ですので、お客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。大切にされていたお品々、大事に次へと繋げさせていただきます。本日は六角堂のご指名、たくさんのお品をお売りいただき有難うございました。

中里重利(なかざとしげとし)1930年12月24日 – 2015年5月12日
父は人間国宝の12代中里太郎右衛門(無庵)で、弟には「中里隆」氏がいます。
兄は、13代中里太郎右衛門。唐津焼の重鎮として高い評価を受けています。
作風としては、絵唐津向付、唐津三作茶碗さらには、茶入、朝鮮唐津の水指といった茶陶を中心に制作しています。 伝統的な家訓を守りながらも、自らでは粉引に始まり、黄唐津、青唐津の壺、さらには三島唐津など唐津焼で作る事ができるものを全般的に手掛けている注目の作家であります。それらの功績からか、様々な賞が送られております。
1944年 人間国宝である父(中里無庵)に師事。
1956年 現代日本陶芸展で松坂屋賞を受賞。
1964年 オリンピック協賛日展の入選作品・外務省買上。
1965年 日展で「三玄壷」が特選北斗賞を受賞する。
1966年 日展無鑑査となる。
1967年 日展委嘱。
1969年 日本現代工芸美術展無鑑査。
1971年 日本現代工芸美術展審査員に就任。
1973年 唐津市神田山口に「三玄窯」を築窯。独立する。
1975年 日本現代工芸美術展で会員賞、文部大臣賞を受賞。
1976年 日展審査員に就任。
1977年 日展会員。現代工芸美術家協会評議員に就任。
1980年 日本新工芸展で会員賞と楠部賞を受賞。中日国際陶芸展審査員に就任。
1981年 九州・山口陶芸展審査員に就任。
1982年 日展審査員に就任。
1985年 佐賀県芸術文化功労賞を受賞する。
1986年 日展評議員に就任。
1996年 県政功労賞を受賞する。
2002年 地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)を受ける。
2015年 5月12日、腎不全のため福岡市内の病院で死去。84歳。