東京都世田谷区三宿にて孟臣朱泥急須、煎茶道具、着物、反物など。

 

東京都世田谷区三宿にて平桃作別煙孟臣(水平壷)、荊渓恵孟臣製の朱泥急須、煎茶道具、着物、反物などをお売りいただきました。

遺品整理にてお呼びいただきました。お煎茶の道具やお着物をご処分されたいとのことでお呼びいただきました。今回買取させていただいた煎茶道具は、中国茶を飲む際に使用される茶具の茶壷(茶壺)です。 茶壷は、日本でいうと急須の役割をするもので、実用と鑑賞の両方を楽しめる中国茶器として、中国だけでなく、日本でも人気が高いお品物です。朱泥とは、鉄分の多い粘土を焼いてつくる赤褐色の無釉(むゆう)陶器。中国、明代に、煎茶の流行に伴って宜興窯(ぎこうよう)で創られました。宜興の紫砂土で作られた茶壷はお茶を美味しく淹れられると現在でも高い人気がございます。良い朱泥急須とは粒子が非常に細かく、鉄分を多く含み(これが赤くなる原因)逆にそれ以外の金属ミネラルはあまり含んでなく、これがお茶を美味しくするようです。急須はその形状から、後手・上手・横手と3種類に分類され、煎茶道では上手の急須の事は土瓶、取っ手のない急須は宝瓶と呼ばれます。今回お売りいただいた急須の底部にはそれぞれ「平桃作別煙孟臣」、「荊渓恵孟臣製」とあります。荊渓恵孟臣製の底部には篆書の字体で「荊渓恵孟臣製」という長方印がみられますが、荊渓とは宜興の昔の名前になります。孟臣とは、明朝時代から清朝時代にかけて、急須の基礎を発展させた現在でも名高い急須の作家です。平桃作別煙孟臣の蓋裏には「水平」の銘がございます。こちらは中国で人気のある砲口の形をしております。他にも茶托や鉄瓶などのお道具もお売りいただきました。また、紬のお着物や本場結城紬の反物なども併せてお売りいただきました。本日はお忙しい中、六角堂のご指名ありがとうございました。
近年中国の方々に朱泥急須などの煎茶道具は人気があり、価格が高騰しております。六角堂では、煎茶道具でしたら古いものから新しいもの、作家物から名前のないもの、日本のもの、中国唐物のものまで全て買い受けます。煎茶道に詳しいスタッフが一点一点丁寧に査定し、高額査定にて買取させていただきます。ご不要の煎茶道具がございましたら、是非六角堂までお問い合わせください。