東京都港区東麻布にて宮地寅彦のブロンズ像、奏任官大礼服、絵画など。

東京都港区東麻布にて宮地寅彦のブロンズ像、奏任官大礼服、絵画、置物、洋食器などをお売りいただきました。

業者様のご紹介で、リフォーム前のお片付け整理でお呼びいただきました。リフォームする際にまとめてお荷物をお片付けされたいとのことでお呼びいただき、買取できるお品は全て買取させていただきました。お売りいただいたお品は、宮地寅彦のブロンズ像、奏任官大礼服、絵画、置物、洋食器など。たくさんのお品をお売りいただきました。宮地寅彦は石川県金沢市生まれの彫刻家。猫を抱き上げる裸婦の表情が豊かな作品、宮地寅彦の晩年期の作品です。恐らく明治期の頃と思われる大礼服は、奏任官用のもの。奏任官というのは、行政府の奏上を以って天皇より任用される中級の官吏であります。勅任官用と比べると、帽子の飾毛が黒になり、胸および背面肩の金モール飾がありません。上衣襟部、袖部には菊の紋章が施されております。お客様のご先祖が着られていたというお品です。代々と大切に桐箱で保管されておりましたので、状態も良くお客様にご満足いただける査定額で買取することが出来ました。他にも絵画、置物、洋食器など多数お売りいただきました。ご家族の大切にされていたお品々、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は当社をお呼びいただき有難うございました。

宮地寅彦 (みやちとらひこ)明治35(1902)年9月24日~平成7(1995)年9月23日
明治35(1902)年9月24日石川県金沢市に生まれる。昭和2(1927)年東京美術学校彫刻科を卒業し、翌年の昭和3年第9回帝展に「白哲」が初入選する。構造社展にも出品し、「猫」が構造賞を受賞、会員となりました。戦後は、日展を中心に出品を続け、審査員をつとめ、出品委嘱をかさねた。また、日木彫塑会の選考委員、理事なども務めました。昭和39年に日展評議員となり、昭和45年に日展参与となりました。近年は、次第に人体表現のなかにフォルムの単純化による抽象的な要素をもりこむようになっておりましたが、平成7(1995)年の第27回展には、ブロンズによる座像「口笛」が遺作として出品された。平成7(1995)年9月23日、東京都小平市の自宅にて逝去。享年92。