東京都文京区小石川にて真葛香斎、篠田弘明 の茶碗など茶道具、着物。

東京都文京区小石川にて真葛香斎 仁清写日の出鶴の絵茶碗(久田宗也(無適斎)書付箱)、篠田弘明 尼蓮禅河砂入茶碗(堀内家十二代 堀内宗完(兼中斎)書付箱)などの茶道具、着物をお売りいただきました。

業者様のご紹介で、遺品整理でお呼びいただきました。お母様が生前表千家茶道をされており、お茶道具やお着物など多数ございました。真葛香斎(まくずこうさい)の仁清写日の出鶴の絵茶碗は残念ながらニュウがありましたが共箱に久田宗也(無適斎)の書付があるお品でした。また篠田弘明の尼蓮禅河砂入茶碗には堀内家十二代 堀内宗完(兼中斎)の書付がございます。茶碗の他、水指や棗など茶道具一式、共箱のないお道具もございましたが、すべて買い受けさせていただきました。お着物もシミの出てしまっているものもございましたが、こちらも全て買取させていただきました。お母様の大切にされていたお道具やお着物、大切に次へと橋渡しさせていただきます。本日は六角堂のご指名、誠に有難うございました。
倉庫へ戻る途中、所沢市にある玉川さんで食事をしました。本日のランチセットは餅入りカレーうどんにサラダのセット。玉川さんのランチセットは美味しくて、とてもお得なセットです。

四代 宮川香斎(初代 真葛香斎)1897年-1987年
号「香斎」「永誉」「治平」
1897年 二代宮川香斎(みやがわこうさい)の次男として生まれる。本名:金吾
1909年 京都徒弟伝習所轆轤科に入所し、卒業後は家業に従事
1913年 4代宮川香斎を襲名
1915年 北大路魯山人が作陶の手ほどきを受けに陶房を訪れる
1929年 久田家11代無適斎宗也師事、本格的に茶道具制作に専念
1934年 久田家11代無適斎宗也に「真葛焼」の箱書を授かり「真葛香斎」を号した
1972年 婿養子・三喜重に家督を譲って隠居し、「治平」を号した

久田家11代 無適斎宗也(むてきさいそうや)1884年-1946年9月13日
無適斎宗也の父宗悦(玄乗斎)が1895年に40歳で夭逝したため、11代無適斎宗也は表千家に引き取られ一時中絶となる。無適斎宗也が1917年に表千家12代惺斎の援助を得て再興する。『無適斎日記』を残す。

篠田弘明(しのだひろあき)
京都市で生まれ、松本市で育つ。
学習院大学文学部哲学科卒業。
愛知県瀬戸窯業高校陶芸専攻科終了。
人間国宝 近藤悠三、篠田義一に師事する。
1988年 塩尻市東山に「悠山窯」を築き独立する。

堀内宗完(ほりのうちそうかん)1919-2015
大正8年1月20日生まれ。表千家流堀内家12代。兄11代幽峰斎が急逝したため、表千家13代即中斎に師事し、昭和28年宗完を襲名。長生庵主、不審庵理事をつとめる。平成9年宗完の名を兄の長男國彦氏(分明斎)にゆずり、自身は宗心を名のる。平成27年5月27日、96歳にて逝去されました。
京都出身。京都帝大卒。本名は吉彦。別号に長生庵、兼中斎。著作に「茶の湯聚話(しゅうわ)」「茶花」など。