埼玉県桶川市にて、人間国宝井上萬二の湯呑、七代加藤幸兵衛の陶額の買取。

埼玉県桶川市にて、人間国宝井上萬二の白磁緑釉椿彫文湯呑、七代加藤幸兵衛の褐釉陶額などの陶芸作家作品をお売りいただきました。

お荷物のお片付け整理にてお呼びいただきました。有田町の陶芸家で重要無形文化財保持者(人間国宝)井上萬二の作品をはじめ、作家物の作品が多くございました。当社で買い取り強化中の作品も数点あり、お客様にご満足いただける査定額にて買い受けいたしました。本日は六角堂をご指名くださり有難うございました。
六角堂では、人間国宝、作家物の作品を強化買取りしております。作家のない作品も多数扱っておりますので、ご処分される前に一度お問い合わせください。
市場へと戻る途中、さいたま市にある一風堂さんへ寄り、食事をしました。赤丸らーめんにきくらげをトッピング。とんこつスープが美味しく、久々替え玉をしてしまいました。一風堂さん、美味しいです!

陶芸(人間国宝) 色絵磁器-富本憲吉、加藤土師萌、藤本能道、十三代今泉今右衛門、十四代酒井田柿右衛門 鉄釉陶器-石黒宗麿、清水卯一、原清 民芸陶器-濱田庄司 志野-荒川豊蔵 萩焼-三輪休和(十代三輪休雪)、三輪壽雪(十一代三輪休雪) 備前焼-金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢崎淳 唐津焼-中里無庵 染付-近藤悠三 白磁・青白磁-塚本快示 琉球陶器-金城次郎 鉄絵-田村耕一 練上手 -松井康成 白磁-井上萬二、前田昭博 三彩-加藤卓男 民芸陶器-島岡達三 青磁-三浦小平二、中島宏 彩釉磁器-三代徳田八十吉 常滑焼(急須)-三代山田常山 釉裏金彩(ゆうりきんさい)-吉田美統 無名異焼(むみょういやき)-五代伊藤赤水 小石原焼-福島善三 瀬戸黒-加藤孝造

井上萬二(いのうえまんじ)
佐賀県西松浦郡有田町出身。生家は窯元であったが軍人を志し、15歳で海軍飛行予科練習生となった。翌1945年に復員し、父親の勧めで酒井田柿右衛門|の元で働き始める。修行7年目の1952年頃に奥川忠右衛門の作品に衝撃を受け、門下生となり白磁や轆轤の技法を学んだ。1958年に酒井田柿右衛門窯を退社し、県立有田窯業試験場の技官として勤務を始める。その傍らで独自の意匠や釉薬の研究に励んだ。
1969年、ペンシルベニア州立大学から有田焼の講師として招かれて渡米し、5ヶ月間担当した。海外での活動はドイツなどでの個展や2002年3月のモナコ国王の在位45年記念の展覧会など、多岐にわたっている。1968年、第15回日本伝統工芸展で初入選を果たす。1977年に全国伝統的工芸品展通産大臣賞、1987年には第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞した。1995年5月31日に重要無形文化財「白磁」保持者に認定、1997年紫綬褒章を受章。2002年、モナコ国王の在位45年記念の展覧会開催。2003年旭日中綬賞受賞。
2007年現在、有田町で息子の井上康徳と共に井上萬二窯と平屋建てのギャラリーを構えている。華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、白磁に徹するという独特の制作を続けている。教え子は既に500人、アメリカでも150人を超え、なお後進の育成にも力を注いでいる。独自の意匠や釉薬の研究に励み、ろくろの神様と言われている。 端正かつ滑らかな造形白磁、美しさを現在でも追究している。

七代加藤幸兵衛(かとうこうべい)1945年(昭和20)~本名 裕英(やすひで)
人間国宝である加藤卓男を父に持ち、日展、朝日陶芸展で最高賞を受賞するなど、各陶芸展で高い評価を受けて
いる美濃の陶芸家、七代加藤幸兵衛氏。伝統的な作品や、現代感覚の「オブジェ」の作品も制作し、近年は、加藤卓男氏の「ペルシア陶技」を継承した作品をも制作しています。
また現在、社団法人 美濃陶芸協会の会長として、美濃陶芸振興のため活動しています。
1945年 岐阜県に、父加藤卓男(人間国宝)祖父に五代加藤幸兵衛を持つ名家に生まれます
1964年 京都市立美術大学工芸科に入学し、近藤悠三、清水六兵衞氏などに師事します。(1968年 同校を卒業。)
1967年 「朝日陶芸展」で、最高賞を受賞します。
1969年 「日展」で特選北斗賞を受賞します。(1981年にも同賞を受賞。)
1973年 「中日国際陶芸展」で、準大賞を受賞。
1980年 「日本新工芸展」で新工芸会員賞を受賞し、外務省買上となります。
1982年 「日本新工芸展」の審査員に就任します。1987年 日展審査員。
1995年 七代 加藤幸兵衛を襲名します。同年「日本新工芸展」で文部大臣賞を受賞。
2006年 父卓男の逝去に伴い、ペルシア陶技の継承を決意し、日展を退会します。