千葉県市川市にて、人間国宝松井康成の花壷、十三代柿右衛門の花瓶、とんぼ玉など。

千葉県市川市行徳駅前にて、人間国宝松井康成の練上面取花壷、十三代酒井田柿右衛門の錦花牡丹文花瓶、江戸期のとんぼ玉、掛軸、陶器などの骨董品をお売りいただきました。

業者様のご紹介で、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。以前骨董屋さんの知り合いがおり、少しずつ骨董品を集めていらっしゃったお客様。たくさんの骨董品がございました。まとめて処分されたいとのことで、一点一点査定し、全て買い受けさせていただきました。とんぼ玉とは、穴の開いたガラス玉のこと。とんぼ玉の歴史は深く、古墳時代の副葬品として勾玉とともに出土しております。お売りいただいたとんぼ玉は恐らく江戸期のもので、瑠璃色のものや翡翠色のものなどございました。掛け軸は十点ほど、陶器がたくさんございました。中には、人間国宝である松井康成や十三代酒井田柿右衛門の作品もございました。松井康成(まついこうせい)は異なる色の土を組み合わせて陶器の文様を生み出す「練上手」の技法を工夫し独創的な世界を築き上げました。重要無形文化財「練上手」の保持者に認定されております。十三代柿右衛門は全国各地の山や草原でスケットを描き続け、そのスケッチをもとに図案化されています。 色彩鮮やかで上品な花牡丹文花瓶の色構成と配置が素晴らしい作品です。良いお品をまとめてお売りいただき有難うございました。
帰りに「かつや千葉行徳店」さんへ寄りました。いつもはカツ丼にしますが、今日はおろしカツ定食にしました。サクサクのとんかつに大根おろし、とても美味しかったです。

松井康成(まついこうせい)
1927年 長野県北佐久郡に生まれる。
1946年 笠間・奥田製陶所で作陶技術を学ぶ。
1947年 明治大学専門部文科文芸科に入学。
1953年 木村武山の弟子、海老沢東丘に日本画を師事。
1957年 茨城県笠間市月崇寺住職に就任。
1960年 堂境内に築窯。練土技法を施策研究する。
1968年 田村耕一に師事。
1969年 第9回伝統工芸新作展に初出品。
1988年 紫綬褒章受章。
1990年 (社)日本工芸会常任理事に就任。
1993年 重要無形文化財(練上手)保持者に認定。
2000年 勲四等旭日小綬章を受章。
2003年 75歳で死去。

13代 酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)
1906年 12代酒井田柿右衛門の長男として佐賀県に生まれる。本名、渋雄。
1924年 有田工業学校製陶科を卒業。
1953年 父とともに濁手素地の復興に成功。
1963年 13代酒井田柿右衛門を襲名。
1972年 紫綬褒章を受章。
1978年 勲四等旭日小綬章を受章。
1982年 死去。