千葉県柏市にて明治期の仙台箪笥や帳場箪笥、小箪笥、男物のお着物など。

   

千葉県柏市にて明治期の仙台箪笥や帳場箪笥、小箪笥、男物のお着物などをお売りいただきました。

一年ほど前にお呼びいただいたお客様より、お荷物のお片付け整理でお呼びいただきました。昨年お呼びいただいた時にはお姉さま方に煙管や煙草入れ、茶器などをお売りいただきましたが、本日は弟様にお呼びいただき時代たんすや男性物のお着物をお売りいただきました。時代箪笥は恐らく明治時代頃のもので、一点は仙台箪笥。こちらは閂(かんぬき)を使用したもの。閂(かんぬき)とは、門や建物の出入り口の扉を閉ざすための横木のことで、左右の扉につけた金具に通して扉が開かないようします。閂箪笥とは、その錠の技術を箪笥に応用したものです。箪笥の場合、閂は縦に使われ、引き出しをロックする錠前として使われています。閂は鍵としてはとてもシンプルで、古典的なものに分類されています。歴史的に伝統があり、長く親しまれてきた箪笥ですので、使い勝手も考えられたものになっております。鋲打ちされた金具で堅牢な面持ちをした衣裳箪笥はとても素敵ですね。もう一点は帳場箪笥。帳場箪笥は、印鑑や金銭など商売に必要なものをしまう金庫として、江戸時代から発展していきました。帳場箪笥は全て注文造りとなっており、成功の象徴として豪華な金具を施した装飾性の高いものが富裕層によって作られました。こちらは中央に横桟が置かれ、鶴亀などの打ち出し金具が取り付けられております。恐らくは松本地方のたんすかと思われます。小さな箱は掛硯箱。恐らく大正期のものかと思われます。掛硯箱とは、その名の通り硯や筆、墨などを納めるための箱。欅に時代金具が良く合っておりますね。家具三点ともヒビや割れなどございましたが、それも時代の良さですね。お着物は男性用のもの。ウールが混ざっておりましたが、和装小物を含め全て買い受けさせていただきました。二度にわたり六角堂をご指名いただき、本日は古き良き時代の素晴らしい家具をお売りいただき有難うございました。
帰り道、松戸市にある「ラーメン横綱」さんで食事をしました。名前の通り、ボリューム合ってとても美味しかったです。