東京都豊島区西巣鴨にて、清水六兵衛の朝鮮唐津茶碗、法隆寺古材の香合など。

 

東京都豊島区西巣鴨にて、大徳寺12代管長512世浩明宗然書付清水六兵衛の朝鮮唐津茶碗、法隆寺古材の香合などお茶道具をお売りいただきました。

本日は二件の出張買取。一件目は、板橋区徳丸へお着物のお片付け整理でお呼びいただきました。残念ながらシミ汚れの出てしまっているものが多くございましたが、お客様のご希望通り全て買い受けさせていただきました。地震による地盤のお話など色々聞かせていただきました。とても面白かったです。本日は当社のご指名有難うございました。二件目は不動産業者様のご紹介で、豊島区西巣鴨へお引越し前のお片付け整理でお呼びいただきました。お茶道具がたくさんあるとのことでお呼びいただきました。中でも名工清水六兵衛の朝鮮唐津茶碗は、大変素晴らしい茶碗でした。唐津焼は砂目のざんぐりとした土味と素朴な絵、簡素な形、渋い色調が古くから茶人たちに「一楽、二萩、三唐津」、「一井戸、二楽、三唐津」ともいわれ愛されてきました。朝鮮唐津は、鉄釉(飴釉)とわら灰釉の二つを上下にかけ分けて景色を作って焼いております。大徳寺12代管長512世浩明宗然の書付で、銘「祥雲」とあります。浩明宗然は大徳寺派12代管長、博多崇福寺101世住職に就任し、花園大学講師をつとめた臨済宗の僧で、浩明宗然の墨蹟は美術年鑑にも載るほど価値が高いものとされています。法隆寺古材の香合は、名前の通り法隆寺の古材でつくられた香合です。他にもたくさんの茶道具をお売りいただきました。まとめてお売りいただき有難うございました。
帰りの途中、大塚にある「豚toko 大塚店」へ寄り、味噌らーめん、鶏皮ポン酢をいただきました。豚骨の入った味噌スープがとても美味しかったです。

清水六兵衛(きよみずろくべえ)
京焼の家元の一つ。江戸後期に初代 清水六兵衛が京都五条坂に開窯。
初代~三代は古藤六兵衛。三代の時に清水(しみず)六兵衛に改める。
(きよみず)の読みは、五代以降。
江戸時代中期以来の清水焼陶工の名跡。
現在は8代目。名は柾博。2000年に8代を襲名。
早稲田大学卒。日本陶磁協会賞受賞。京都造形芸術大学教授。